慶大FB山田が値千金トライ「準備してきたプレー」 ラグビー全国大学選手権4回戦

[ 2021年12月18日 15:29 ]

ラグビー全国大学選手権4回戦   慶大13―10近大 ( 2021年12月18日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<近大・慶大>後半、慶大・山田がトライを決める(撮影・篠原岳夫)
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 関東大学対抗戦Aグループ4位の慶大が、関西Aリーグ2位の近大を13―10で破り、2季連続で準々決勝進出を決めた。今月26日の準々決勝では、関東リーグ戦1部1位の東海大と対戦する。

 ロースコアの接戦で、アタックをリードするFB山田響(2年)がチーム唯一のトライを奪った。3―0で折り返した後半開始直後、敵陣へ攻め込むと、ラックからパスを受けたフランカー今野勇久(3年)の内側に勢い良く走り込みながらボールをもらい、相手に触れられることなくゲインラインを突破。そのまま約30メートル先のインゴールへ飛び込んだ。

 相手の死角を突くランコースが生んだトライについて、山田は「準備してきたプレーだった。やるならここだろうと。決め切れて良かった」と練りに練ったプレーであったことを明かした。対抗戦でも何度か試みたものの、スコアにはつなげられず。大学選手権に向けて修正を図り、値千金のトライにつなげ「ちゃんとやればラインブレークできると思っていた」と振り返った。

 相手キッカーのCTB福山竜斗主将(4年)が3本のプレースキックを全て外した一方、慶大はSO中楠一期(3年)が1ゴール2PGを全て決め、3点差勝利に結び付けた。トーナメントの勝ち方を知る伝統校の勝負強さに、近大の中島茂総監督も「選手はよくやってくれたが、(大学選手権は)9年間のブランクがあり、慶大との差が出た」と舌を巻いた。

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2021年12月18日のニュース