同大 ヒヤヒヤの5季ぶり8強 “コルビ”の異名取るFB山口颯斗がキレキレのラン連発

[ 2021年12月18日 15:23 ]

ラグビー全国大学選手権4回戦   同大31―29大東大 ( 2021年12月18日    大阪府東大阪市・花園ラグビー場 )

<大東文化大・同大> 試合を終え、健闘をたたえ合う大東文化大フィフティーンと同大フィフティーン (撮影・後藤 大輝)
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 同大が薄氷の勝利をつかんだ。試合終了のホーンが鳴った後に、大東大にモールでトライを奪われ31―29に迫られたものの、右端からの相手のゴールキックが外れ、逃げ切った。

 大会規定では同点の場合、(1)トライ数(2)トライ後のゴール数(3)抽選の順で、次の試合の進出チームを決めるとしている。もし、大東大の最後のゴールキックが決まっていれば31―31の同点となり、(2)のゴール数差で、同大は敗れていた。同大は大東大と同じく5トライを奪ったものの、風が強いこの日は、SO嘉納一千(2年)のコンバージョンが1本も決まっていなかった。

 ヒヤヒヤの勝利ながら、前半の立ち上がり25分は、花園ラグビー場を我が物顔で駆け回り、4トライを先取した。20―0とリードを広げる最高のスタートを切った。

 FB山口楓斗(ふうと、4年)がカウンターから何度もラインブレーク。トライにつながるランを再三見せた。26―24の後半35分すぎにも敵陣で突破し、結果的に決勝点となるWTB大森広太郎(3年)のトライを生み出した。

 憧れの選手は、小さな体でトライの山を築く南アフリカ代表の名WTBコルビ。山口も1メートル66、76キロと小柄ながら、優れたスピードと強い体、細かいステップで、「同大のコルビ」の異名を取る。大東大のディフェンスラインを切り裂いたこの日は、「同大はカウンターに力を入れている。ゲインを取れて良かった」と勝利に貢献した。

 チームは4強入りした16年度以来、5季ぶり8強入りをした。26日の準々決勝は、秩父宮ラグビー場で帝京大と対戦する。 

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2021年12月18日のニュース