ラグビーのまち釜石で紡がれる絆 伊藤剛臣氏、五郎丸歩氏らが交流

[ 2021年11月29日 15:22 ]

(左から)五郎丸歩氏、広瀬俊朗氏、伊藤剛臣氏
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 来年1月7日に開幕するラグビーの新リーグ「リーグワン」の静岡ブルーレヴズ(前ヤマハ発動機ジュビロ)のラグビースクールと釜石シーウェイブスRFCアカデミーの試合が28日、岩手県の釜石鵜住居復興スタジアムで行われた。2011年の東日本大震災から10年。この試合は「~震災10年・10年後のともだちマッチ前哨戦~」と銘打たれ、復興を祈願して両軍の中学生ラガーが熱い試合を展開した。

 
 2011年の東日本大震災後、最初に釜石シーウェイブスRFCと試合をしたのが当時のヤマハ発動機ジュビロだった。両軍によって育まれてきた固い絆は今なお健在で、楕円球を通じた交流は続いている。
 
 神戸製鋼や釜石シーウェイブスRFCで活躍した元日本代表FWの伊藤剛臣氏(50=法大ラグビー部FWコーチ)はラグビークリニック・スペシャルアドバイザーとし今回のイベントに参加。伊藤氏と同じく元日本代表SO広瀬俊朗氏(40)、元日本代表FBで静岡ブルーレヴズのクラブ・リレーションズ・オフィサーを務める五郎丸歩氏(35)らも駆けつけ、会場を大いに盛り上げた。
 
 伊藤氏は「震災後、すぐに釜石と試合をしてくれたのが当時のヤマハ発動機ジュビロでした。両軍のジュニアチームが対戦し、子どもたちにとっても幸せな時間になりました。両軍によって生まれた固い絆も釜石の大きなレガシーです。両方のジュニアチームから将来、日本代表になるような選手が出てきてくれればうれしいですね」と話した。
 
 ◆伊藤 剛臣(いとう・たけおみ)1971年(昭46)4月11日生まれ、東京都荒川区出身の50歳。法政二でラグビーを始める。法大3年時に大学選手権優勝。94年に神戸製鋼へ入社。94年度の全国社会人大会、日本選手権7連覇に貢献し、99年と00年度の日本選手権でも優勝。03年度はチームをトップリーグ初代王者へ導いた。神鋼では公式戦198試合に出場。12年から釜石でプレーし、18年2月に現役引退。日本代表62キャップ。W杯には99年、03年と2大会連続で出場。LO、No.8、FL。10月1日付で株式会社タイセイ・ハウジーに営業推進役として入社。

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2021年11月29日のニュース