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“照ノ富士イヤー”20代最後に初の全勝V 年間77勝&4度賜杯「ちょっとずつ理想に」

[ 2021年11月29日 05:30 ]

大相撲九州場所千秋楽 ( 2021年11月28日    福岡国際センター )

大相撲九州場所で2場所連続6度目の優勝を果たし、日本相撲協会の八角理事長(右)から賜杯を受け取る横綱・照ノ富士
Photo By 共同

 2場所連続6度目の優勝を決めていた横綱・照ノ富士が今年最後の一番で大関・貴景勝を押し出し、自身初の全勝優勝を果たした。29日に30歳となる照ノ富士は15日間安定した内容で一人横綱の重責を果たし、終わってみれば後続に3差。年間4度の優勝に年間77勝と“照ノ富士時代”到来を印象づけ、次なる目標に2桁優勝を掲げた。

 荒々しい印象が強い第一人者が律義な姿を披露した。土俵上での優勝インタビュー。照ノ富士は四方に深々と頭を下げ、感謝の意を示した。「(九州場所を2年ぶりに)開催できることをありがたく思って土俵に上がった。全勝は本当にうれしく思う」。白鵬の引退で一人横綱となった場所。寄せ付けない強さで責任を果たした充実感をのぞかせた。

 14日目に6度目の優勝は決めていた。初の全勝優勝がかかる千秋楽。立ち合いで狙った左前まわしを引けなかったが、いなされて左喉輪に顎が上がっても右はずではね上げ、押し返して貴景勝を土俵から出した。関脇から横綱にまで上り詰め、4度賜杯を抱いた2021年。納めの場所を全勝で締め「ちょっとずつ理想の相撲になりつつある。地位の責任を勉強して、これからもやっていきたい」と話した。

 モンゴル出身の先輩、朝青龍、白鵬はともに、初めて番付上の一人横綱となった場所を全勝で制覇。そこから一時代を築いた。間垣親方となった白鵬は9月末に引退後、照ノ富士について「20代前半の時と比べ、相撲を真剣に考えるようになった。きっと大丈夫」と信頼。後輩がしっかりと結果で応えた。

 両膝の負傷などで大関から序二段まで転落。波瀾(はらん)万丈の20代を「腐らずに前向きになること。一日の大切さを学んだ」と総括し、来年は優勝回数を2桁に乗せることを公言した。「大きな目標を立てて頑張る。そのためには一生懸命努力するだけ」。角界の大黒柱に成長した男の夢は、膨らみ続ける。

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