組織委・橋本会長「寂しい気持ち」 選手村ビレッジプラザで使用した木材を自治体に返却

[ 2021年11月2日 17:25 ]

東京五輪・パラリンピック選手村ビレッジプラザで使用された木材を手に記念撮影に応じる大会組織委員会の橋本聖子会長
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会は2日、全国63の自治体から選手村のビレッジプラザに提供してもらった木材の返却を開始した。返却された木材は各自治体で再利用される。組織委の橋本聖子会長(57)は返却作業を視察し、「地元に返った木材が、それぞれの場所で活用されることが東京2020大会を語り継いでいくきっかけになれば、こんなに素晴らしいことはない」と感謝した。

 選手村ビレッジプラザで使用された木材は約650トンで、この日は約5トンを岐阜県に向けて返却。木材には東京大会で使用された証として焼き印が刻まれた。今後は順次、返却作業を行い、来年2月末には完了予定。返却された木材は各自治体で公共施設のベンチや建築物の内装材として活用されるという。

 橋本会長は木材の積まれたトラックを見送り「新しい旅立ちをしてくれるうれしさと、少し寂しい気持ちがある」。焼き印を押す場面を見守った感想については「凄く感動した。持続可能な社会をつくっていくきっかけのひとつになってくれれば」と語った。

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