NFL屈指のRBが故障で離脱 タイタンズのヘンリーが右脚を手術へ 今季の出場は絶望か?

[ 2021年11月2日 08:17 ]

右脚を手術することになったタイタンズのRBヘンリー(AP)
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 NFLで3季連続の「リーディング・ラッシャー」となり、昨季は史上8人目となる2000ヤード以上(2027ヤード)を記録していたリーグ屈指のRB、タイタンズのデリック・ヘンリー(27)が2日に右脚の手術を受けることになり、スポーツ専門局のESPNによれば、レギュラーシーズンの残り9試合の出場は絶望的と見られている。

 正確な故障個所と詳しい症状は不明だが、ヘンリーは10月31日に行われたコルツ戦の第1Qに右脚を負傷。いったんシューズを脱いで治療を受けたあと、延長戦となったこの試合でフル出場を続けた。しかし28回のキャリーで稼いだ68ヤードは今季2番目に少ない記録。何度も脚をひきずる姿をフィールドで見せていた。

 ヘンリーはアラバマ大時代の2015年に年間最優秀選手に与えられるハイズマン賞を受賞。2016年のドラフトでは2巡目(全体45番目)という“ハイズマン男”としては遅い指名だったが、NFL入りしてからは課題だったパス・キャッチもうまくこなすようになり大活躍。191センチ、112キロという大型のRBで、俊敏性と突破力を併せ持った選手としてタイタンズの“地上戦”を支えてきた。

 今季も8試合で937ヤードと10TDを獲得。過去5シーズンで欠場はわずか2試合しかなかっただけに、今季5勝2敗でAFC南地区の首位に立っているタイタンズにとっては大打撃となりそうだ。

 チームの1試合平均ラン獲得はリーグ4位の147・6ヤードだが、このうち117・1ヤードがヘンリー1人によるもの。ラッシング部門でチーム2位はQBのライアン・タネヒル(33=20・6ヤード)で、2番手のRBとして期待されていた2季目のダリントン・エバンス(23)も膝の故障で今季の出場が絶望となっているため、タイタンズ側は急きょ、バイキングスなどで歴代5位の通算1万4802ヤードを走破しているベテランのエイドリアン・ピーターソン(36=今季無所属)と契約すると見られている。

 なおタイタンズは7日、7勝1敗と好調なラムズと対戦することになっている。

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