チーフスが4勝目 残り1分にFGで決着 勝率5割復帰も残り9試合の相手は強敵ばかり

[ 2021年11月2日 12:56 ]

終了間際に決勝のFGを決めたチーフスのバトカー(右=AP)
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 NFLは1日、ミズーリ州カンザスシティーで第8週の残り1試合を行い、3シーズン連続のスーパーボウル出場を狙う地元のチーフス(AFC西地区)が20―17(前半14―10)でジャイアンツ(NFC東地区)を下して4勝4敗。過去2シーズンは計26勝6敗だったが今季は苦戦しており、この日も同点で迎えた第4Qの残り1分12秒からのプレーでハリソン・バトカー(26)が34ヤードのFGを決めて逃げ切るという接戦だった。

 QBパトリック・マホームズ(26)のパス成功は48回中29回で275ヤードと1TDを記録したものの精度はいまひとつ。ターゲットを見つけられずにスクランブルからボールを投げ捨てるという場面が随所に見られた試合で、勝ったとは言え課題を残す内容となった。インターセプトも1つ喫して今季はリーグ最多の10回。シーズン自己ワーストは2018年シーズンの12(16試合)だが、今季は1試合増えて17試合制になっていることからこの記録を更新してしまう可能性が出てきている。

 一方、苦闘するマホームズとは対照的に、1試合平均で404・4ヤード(リーグ32チーム中31位)を許していた守備陣がこの日は奮起。ジャイアンツのランとパスによる総獲得を300ヤードにまで抑え込み、3シーズン目を迎えているQBダニエル・ジョーンズ(24)に圧力を加え続けた。

 ジャイアンツは2勝6敗。ジョーンズはパスで2TDをマークしたものの、最後に巡ってきたドライブではFG圏内まで前進を図ることができなかった。

 チーフスは勝率5割に復帰。ただしレギュラーシーズンの残り9試合の相手は、7勝1敗のパッカーズ(11月7日)や6勝1敗のカウボーイズ(11月21日)などすべて勝率が5割を超えているチームとの対戦で、本当の“試練”はこれからになるだろう。

 <第8週の結果>
 ▼10月28日
*パッカーズ(7勝1敗)24―21カージナルス(7勝1敗)
 ▼10月31日
*シーホークス(3勝6敗)31―7ジャガーズ(1勝6敗)
パンサーズ(4勝4敗)19―13*ファルコンズ(3勝4敗)
*ビルズ(5勝2敗)26―11ドルフィンズ(1勝7敗)
49ers(3勝4敗)33―22*ベアーズ(3勝5敗)
スティーラーズ(4勝3敗)15―10*ブラウンズ(4勝4敗)
イーグルス(3勝5敗)44―6*ライオンズ(8敗)
タイタンズ(6勝2敗)34―31(延長)*コルツ(3勝5敗)
*ジェッツ(2勝5敗)34―31ベンガルズ(5勝3敗)
ラムズ(7勝1敗)38―22*テキサンズ(1勝7敗)
ペイトリオッツ(4勝4敗)27―24*チャージャーズ(4勝3敗)
*ブロンコス(4勝4敗)17―10ワシントン(2勝6敗)
*セインツ(5勝2敗)36―27バッカニアーズ(6勝2敗)
カウボーイズ(6勝1敗)20―16*バイキングス(3勝4敗)
 ▼1日(日本時間2日)
*チーフス(4勝4敗)20―17―ジャイアンツ(2勝6敗)
 *はホームチーム

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