照ノ富士 一人横綱の責任感見せる 角界を「背負ってやっていく」

[ 2021年11月2日 05:30 ]

九州場所の番付発表を迎え、オンラインで記者会見した照ノ富士(日本相撲協会提供)
Photo By 共同

 日本相撲協会は1日、大相撲九州場所(14日初日、福岡国際センター)の新番付を発表し、白鵬(現間垣親方)の引退で一人横綱となった照ノ富士が東正位に就いた。白鵬のしこ名は当初、番付表に残る見込みだったが、手続きが間に合ったため西は空白となった。リモートで会見した照ノ富士は屋台骨としての責任を強調。大鵬以来となる新横綱場所からの連覇に意欲を示した。

 東京都江東区の伊勢ケ浜部屋からオンラインでの会見。間垣親方(元横綱・白鵬)の引退で一人横綱となった照ノ富士は引き締まった表情で決意を述べた。

 「自分が(角界を)背負ってやっていくことが多くなると思う。責任を持って頑張っていかないといけない」

 今年は5場所中3場所で優勝。9月の秋場所は13勝2敗で新横綱優勝を果たした。今年の勝利数は62で、既に初の年間最多勝が確定。通算6度目の制覇を目指す今場所に向け、相撲を取る稽古も再開しているといい「準備をちゃんとすれば、怖がることはない」と力を込めた。11月の本場所は昨年、新型コロナウイルスの影響で東京開催だったため、九州場所は2年ぶりの開催。2年前は膝の負傷などによる序二段転落から再起の途中で幕下だった。横綱は「ここまで順調に来るのを想像することはなかった」としみじみと振り返った。

 今年4度目の優勝を達成すれば、年間5度制覇した2014年の白鵬以来の多さ。秋場所は稀勢の里以来、史上9人目となる新横綱V。2場所連続優勝となれば61年九州、62年初場所を制した大鵬以来、59年ぶりとなる。「土俵の上でできることを全部やって、お客さんを喜ばせたい」と気合を入れた。

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2021年11月2日のニュース