西郷また…今季6度目の2位も悔しさより成長実感「気持ちのリセットが前よりできている」

[ 2021年10月25日 05:30 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日 ( 2021年10月24日    兵庫県 マスターズGC=6571ヤード、パー72 )

4番、ティーショットを放ち、打球の行方を見つめる西郷真央(撮影・井垣 忠夫)
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 あまり感情を表に出さない西郷真央(20=大東建託)が、右拳を力強く握った。最終18番。首位の古江に1打差に迫る4・5メートルのバーディーパットを沈めた時だった。

 「スコアを伸ばし切れずに1打差で負けたら凄い悔しいですけど、後半にしっかり伸ばせた。優勝争いをたくさん経験する中で、成長しているのかなという部分が見えました」

 今年6度目の2位。当然悔しさはある。ただ、成長を実感できる2位でもあった。「果敢に攻めよう」とスタート。前半はショットが安定せず、イーブンパー。それでもピンを狙い続けた。10番で30センチ、13番で1メートルにつけ、後半はボギーなしの4バーディー。これまで伸ばし切れなかった最終日に、この日ベストの68を叩き出した。

 アマ時代に出場した19年大会は50位だった。それから2年がたち、プロとして戻ってきた今大会。当時「凄く難しい」と印象を抱いたコースで優勝争いを演じた。「技術面はそこまで成長してる自覚はない。気持ちのリセットが、前よりできているのかな」と精神面の成長を口にした。

 今季の獲得賞金約1億4662万円は賞金ランク5位。トップ10の選手で未勝利は西郷だけという事実は、裏を返せば安定した成績を残し続けている証拠だ。師匠の尾崎将司からの「常に上位でいられるのも凄いこと。あと少し頑張れ」との言葉を胸に、初優勝に挑み続ける20歳。「自分を信じて。またチャンスが来たら全力で頑張ります」。顔を上げ、はっきりとした口調で言った。

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