渋野「堅実」68、ノーボギー2差6位発進 五輪銀・萌寧らと回って学んだ「危なげないゴルフ」生きた

[ 2021年9月25日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第1日 ( 2021年9月24日    宮城県 利府GC=6591ヤード、パー72 )

1番、田谷キャディー(右)と人差し指でタッチを交わす渋野(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 渋野日向子(22=サントリー)が4バーディー、ボギーなしの4アンダー、68で回り首位と2打差の6位で発進した。先週の住友生命レディース東海クラシックを制し2週連続優勝を目指す西村優菜(21=スターツ)が6アンダー、66をマークし単独首位に立った。

 時折、強い風が吹く難しい条件の下、4アンダー、68をマークした渋野は「朝から風が強い中、ノーボギーで回れたことがうれしい。ショットは若干乱れた感じだったけど、パーセーブできた」と安堵(あんど)の表情で振り返った。

 1番で1.5メートルにつけてバーディー発進。5番では3メートルのパットを決めた。終盤の17番で4メートルのパットを沈めて、18番では残り125ヤードから7Iで1メートルにつけて連続バーディー締め。約1カ月ぶりにツアーに戻ってきた観客の喝采を浴びた。

 ただ、中盤は耐える展開だ。「シビアなパーパットが残ったり、神経を使う場面が多かった」。8番と9番ではグリーン手前のラフにつかまる。しかし、8番は70センチに寄せ、9番は1・5メートルのパットを決めてしのいだ。

 先週の住友生命レディース東海クラシック最終日に続く2ラウンド連続のボギーなしに「パーオンしない中で(パーを)拾えることが先週に引き続きできた」と胸を張った。

 堅実なプレーは国内外の名手の影響がある。1人は世界ランキング2位の高(コ)真栄(ジニョン)(韓国)。6月の全米女子プロ選手権で一緒に回った時の攻め方が印象に残っている。「パー5のセカンドさえも上りの真っすぐのラインに乗せてくる。パー4のセカンドも難しいラインを残さない」。簡単なパットを残すマネジメントに感服した。

 もう1人が今季の賞金女王争いで首位を走る東京五輪銀メダルの稲見萌寧だ。「萌寧のゴルフはステディー(堅実)というか危なげないゴルフ。初日のゴルフは勉強になった」。同組で回った先週の第1日、14ホール中7度もフェアウエーを外しながら3バーディー、ボギーなしの69にまとめた後輩に刺激を受けた。

 首位とは2打差の好発進だが「最近は2日目で叩くことが多いので、落とさないように気をつけたい」と緩みはない。ステディーなゴルフで2年ぶりの優勝を狙う。

 【渋野に聞く】――2連続バーディーで気持ち良い終わり方になった。
 「18番は難しいピン位置でアゲンストだったけど、しっかり距離を打てて、パー5で唯一のバーディーだったのでうれしかった」

 ――牛タンなど宮城名物は?
 「昨日の(プロアマの)お昼休憩で牛タンを食べた。マネジャーさんが炊飯器を持って来ているので“お部屋ごはん”です。でも食べたいものがある。(仙台銘菓の)“萩の月”が食べたすぎて帰りに買って帰ろうと思ってます」

続きを表示

2021年9月25日のニュース