車いすラグビー開幕連勝 悲願金メダルへ大会2連覇中の豪州戦に弾み

[ 2021年8月27日 05:30 ]

東京パラリンピック 第3日   日本60―51デンマーク ( 2021年8月26日    国立代々木競技場 )

<日本・デンマーク>第3ピリオド、池崎(中央右)に浮き球のパスを出す、池(同左)=撮影・木村 揚輔
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 車いすラグビー1次リーグA組で世界ランク3位の日本は、同7位のデンマークを60―51で下し、開幕2連勝を飾った。絶対的エースの池崎大輔(43=三菱商事)がチームトップの24得点。持ち味を存分に発揮し「自分に自信を持ってプレーした」と笑顔を見せた。

 悲願の金メダルへ、また一歩前進した。初戦のフランス戦とは違って終始、日本ペース。チームは序盤から連続得点で突き放し、攻撃の手を緩めることなく、攻めの姿勢を貫いた。「最初からアグレッシブなディフェンスで流れをつくっていこうと声を掛け合い、一丸となった」と池崎。終盤には、19歳の橋本ら若手選手を出場させる余裕もあった。

 ダークホースだろうが、どこを倒していようが、関係なかった。相手は、前日に大会2連覇中の世界1位オーストラリアを撃破し、波乱を起こして勢いに乗るデンマーク。どのようなプレーをするか気になるところだが、池崎のスタイルは揺るがなかった。あえて、初戦のビデオチェックはなし。「何も気にしてない。どっちが勝とうと、自分たちが戦う相手に勝てばいいだけ」。自分の力を出し切ることに集中した。

 27日には1次リーグ最終戦として、オーストラリアと激突する。前回16年リオ大会の準決勝では敗れているが、臨む心境は変わらない。「気持ちの勝負だと思う。日本チームらしい試合を自信を持ってやりたい」。ポイントゲッターは臆することなく、最強の相手に立ち向かう。

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