佐藤友祈、ライバル・マーティンを終盤逆転「見て下さっている方も楽しんでもらえたんじゃないかな」

[ 2021年8月27日 21:10 ]

東京パラリンピック第4日・陸上 ( 2021年8月27日    国立競技場 )

<パラリンピック 陸上>男子400メートル(車いすT52)、優勝し、日本国旗を手に笑顔の佐藤(撮影・木村 揚輔)
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 陸上男子400メートル(車いすT52)決勝で、世界記録保持者の佐藤友祈(31=モリサワ)が55秒39で制し、悲願の金メダルを獲得した。

 12年ロンドン、16年リオデジャネイロ大会2連覇のライバル、レイモンド・マーティン(27=米国)に先行を許したが、終盤の加速で逆転。18年に自身がマークした55秒13の世界記録更新はならなかったが、パラリンピック記録を更新する快記録で、銀メダルに終わったリオの悔しさを晴らした。

 レース後のインタビューでは「いやぁ…」と切り出した後、感無量の表情でしばし絶句。そして「5年…リオでマーティン選手に敗れて、東京大会でのリベンジ、そして世界記録も一緒にというところでやってきたんですけど…世界記録にはあとほんのちょっと足りず、それでもパラリンピックレコードは大きく更新することができたので、次、またパリでしっかり400メートルの世界記録更新と金メダル獲得を達成したいと思います」と話した。

 レースはマーティンがリードする形になったが、自身は「後半から伸びてくる選手なので」と動じず。「マーティン選手がインレーンにいることでプレッシャーもあったんですけど、それでも最後はバックストレートで差し返すことができて、見て下さっている方もドキドキしてもらえたんじゃないかな、楽しんでもらえたんじゃないかなと思います」とレースを振り返った。

 そして次の目標として「世界記録と一緒に金メダルをパラリンピックで取る」と掲げ、「2日後に1500メートルが控えているので、そこでしっかり世界記録と金メダルを獲りにいくようにしていきます」と意気込んだ。

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