パラ卓球 古川佳奈美、4強入り逃すも「やり切ったので後悔はない」

[ 2021年8月27日 16:25 ]

東京パラリンピック第4日 卓球 ( 2021年8月27日    東京体育館 )

<パラリンピック 卓球>女子シングルス(知的障害)、サーブを放つ古川(撮影・木村 揚輔)
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 女子シングルス(知的障がいクラス11)1次リーグが行われ、B組の古川佳奈美(24=博多卓球ク)はワンテイテイ(香港)を3―1(11―8、11―8、9―11、11―8)で下したが、2勝1敗の3位で準決勝進出を逃した。A組の伊藤槙紀(36=CTCひなり)は1次リーグを突破して4強入り。3位決定戦は行われないため、メダルが確定した。

 初の夢舞台を終え、古川は充実ぶりを口にした。「やり切ったので後悔はない。出し切ったパラリンピックだった」。この試合にストレートで勝利していれば、B組2位として準決勝進出だったが、あと一歩及ばなかった。

 小学4年生の時に、軽度の知的障がいと、自閉症と診断された。中学で卓球部に入部し、3年生で「ただのオープン大会だと思って出場した」という知的障がい選手が対象のユース大会で初出場初優勝。その戦いぶりが関係者の目に留まり、障がいのクラス分け認定を経て、15年から国際大会に出場してきた。18年世界選手権では初出場で銅メダルを獲得。一気に注目を集める存在になった。

 この日は敗退直後こそ悔しい表情を見せたが、すぐに顔を上げた。「切り替えて、3年後のパリ(大会)で頑張りたい。3年後は強くなって金メダルを目指したい」。24歳は、再び目標に向かって新たな一歩を踏み出した。

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2021年8月27日のニュース