松山 レギュラーシーズン最終戦予選落ちも「休み増えたと思って」POシリーズへ切り替え

[ 2021年8月15日 02:30 ]

米男子ゴルフツアー ウィンダム選手権第2日 ( 2021年8月13日    米ノースカロライナ州セッジフィールドCC=7131ヤード、パー70 )

レギュラーシーズン最終戦で予選落ちした松山(AP)
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 89位から出た松山英樹(29=LEXUS)は69と伸ばせず、通算2アンダーで3月のプレーヤーズ選手権以来、約5カ月ぶりの予選落ちを喫した。小平智(31=Admiral)も72と振るわず予選落ち。64をマークしたラッセル・ヘンリー(32=米国)が通算14アンダーで首位を維持した。今大会はレギュラーシーズン最終戦で、次週から出場者が徐々に絞られる3戦のプレーオフシリーズが行われる。

 終盤の追い上げも、決勝進出ラインには1打及ばなかった。約5カ月ぶりの予選落ち。松山は険しい表情を崩さず、「全然ダメだった。元々の状態が悪いから、こういうことになる」と結果を受け止めた。

 2つスコアを落として迎えた後半5番パー5で第3打を2・5メートルにつけ、ここから2連続バーディー。最終9番では6メートルのバーディーパットをねじ込み、ギャラリーから歓声を浴びた。しかし伸ばし合いの展開で69は十分ではなく、今季4度目の予選落ち。武器のアイアンショットに精彩を欠き、7ホールでグリーンを外す苦しい内容だった。

 7月初旬に新型コロナウイルスに感染し、猛暑の中で開催された東京五輪で約1カ月ぶりに実戦復帰。日米間の長距離移動も重なり、疲労も蓄積される中で連戦に臨んでいる。それは「少しでもポイントを稼ぎたい」と、米ツアーの年間王者を決める次戦からのプレーオフシリーズをにらんでいるから。前週までの獲得ポイントはツアー14位。今大会で順位は上げられなかったが、昨年まで7年連続で進出している30人限定の最終戦、ツアー選手権に向けては視界良好だ。

 次週はいよいよプレーオフ第1戦のノーザントラストを迎える。レギュラーシーズン最終戦での悔しい結果にも「休みが増えたと思って切り替えて。何かいいきっかけがあればいいなと思う」と前を向いた。態勢を整え、日本人初の年間王者を目指す戦いに臨む。

 ▽プレーオフシリーズ レギュラーシーズンの「フェデックスカップ・ポイント」のランキングで125位以内の選手が出場。3試合で構成され、初戦終了時にランク上位70人、第2戦終了時に同30人と最終戦に向けて人数を絞っていく。最終戦のツアー選手権はハンディキャップ制を導入しており、ポイントランキング1位は10アンダー、2位が8アンダー、3位が7アンダーなど順位によって定められたスコアから競技をスタートする。最終戦の優勝者は年間王者として、1500万ドル(約16億4000万円)のボーナスが付与される。

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2021年8月15日のニュース