男子バスケの米代表にまた離脱者 ラビーンが感染防止規定の対象 来日直前にチームを離れる

[ 2021年7月20日 07:52 ]

感染防止規定の対象となって代表を離脱したザック・ラビーン(AP)
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 男子バスケットボールの米国代表は19日に合宿を行っていたネバダ州ラスベガスから日本に向けて出発したが、前日の強化試合最終戦(対スペイン)に先発していたブルズのザック・ラビーン(26)が新型コロナウイルス感染防止規定(プロトコル)の対象となって代表から外れた。AP通信などが報じているもので、検査で陽性反応を示したのか濃厚接触なのか具体的な状況は非公表。代表を管轄する「USAバスケットボール」ではプロトコルの対象でなくなったあとに五輪で合流できるように希望しているが、東京五輪での初戦となる25日のフランス戦での出場は絶望的となった。

 ラビーンはNBA7季目の今季、リーグ7位で自己最多の27・4得点をマーク。3点シュートの成功率(41・9%)も自己ベストで、強化試合では2試合に先発していた。196センチのシューティング・ガードながら跳躍力を生かしたダイナミックなプレーも得意。ビール不在となった米国代表では五輪の全試合を通して先発が予想されていた。

 米国代表では、当初先発メンバーでもあったウィザーズのブラドリー・ビール(28)がプロトコルの対象となってメンバーから外れ、右脚に故障を抱えるケビン・ラブ(32)は「完全な状態でプレーできない」としてビール離脱後に代表を辞退。最終候補57人の中に入っていたナゲッツのセンター、ジャベール・マギー(33)と、代表の練習相手だった「セレクトチーム」の中からスパーズのケルドン・ジョンソン(21)を代表に昇格させる形でその穴を埋めていた。

 問題は山積み。ビール同様にプロトコルの対象となったジェラミー・グラント(27)は4日間のプロトコル入りのあと復帰して前日のスペイン戦に出場したが、代表に入っているバックスのドリュー・ホリデー(31)とクリス・ミドルトン(29)、サンズのデビン・ブッカー(24)はファイナルに出場中とあって、ここまで6日間の練習と4回の試合を重ねてきた代表チームにまだ合流していない。グレグ・ポポビッチ監督(72)は「初戦の前日(24日)までには到着する」と語っているが、現時点で男子バスケットボールの米国代表は1度も試合に出場していないマギーを含めて8人のみ。強化試合でも2勝2敗と苦戦しているが、五輪4連覇がかかる米国は本番での初戦を迎える前から厳しい事態と直面している。

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2021年7月20日のニュース