第73代横綱・照ノ富士 21日誕生へ 3連覇逃すも自己最多14勝「負けたのは自分が弱かっただけ」

[ 2021年7月19日 05:30 ]

大相撲名古屋場所千秋楽 ( 2021年7月18日    ドルフィンズアリーナ )

白鵬(右)をにらむ照ノ富士。3場所連続優勝を逃すも、横綱昇進を確実に
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 今場所初めて感情をあらわにした。白鵬の“右エルボー”を顎に受けた立ち合い。照ノ富士は先に張ってきた横綱に右、左と応戦した。左上手投げを一度はこらえたが命綱の右下手が切れ、最後は小手投げに沈んだ。

 「負けたのは見ての通りで自分が弱かっただけ。できることを精いっぱいやるだけだった」。悔しさを胸にしまい「これからもっと(相撲内容を)良くしていきたい」と来場所の再戦を見据えた。

 3連覇こそ逃したが、14勝は自己最多。綱獲りについて八角理事長は、19日の横綱審議委員会で諮問することを明らかにした。出席委員の3分の2以上の決議があれば推薦が決まる。昇進を審議する臨時理事会の開催も審判部から要請され、受諾。21日の臨時理事会で「第73代横綱照ノ富士」が誕生する。

 平成初の横綱が1990年秋場所で昇進した旭富士。師匠の伊勢ケ浜親方で、令和初は照ノ富士。優勝すれば審判部長の師匠から受け取るはずだった優勝旗は逃したが、元号の第1号は引き継ぐことになった。

 ▼八角理事長(元横綱・北勝海)白鵬は(全勝優勝で)立派だ。勝負に徹したということだろう。照ノ富士は横綱に上がった場合、いろいろなことを求められる立場になる。頑張ってほしい。

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