バド女子複2大会連続金へ全集中 フクヒロ、世界の鬼退治!鬼滅“聖地”神社でV祈願し出陣

[ 2021年7月19日 05:30 ]

会見で質問に答える福島(左)と広田(撮影・会津 智海)
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 東京五輪に出場する日本選手団の選手村入村が18日、本格的に始まり、バドミントン日本代表も会見を行った。女子ダブルス世界ランキング1位の福島由紀(28)、広田彩花(26)組(丸杉Bluvic)は初舞台を楽しみながら優勝することを強調。2人は大人気漫画「鬼滅の刃」の聖地でもある広田の地元・熊本の竈門菅原(かまどすがわら)神社に金メダルを祈願する絵馬を飾っており、日本勢2大会連続となる頂点へ準備は整った。

 フクヒロが“黄金の呼吸”で栄冠をつかむ。メダルラッシュが期待されるバドミントン総勢13人が登壇した会見。福島が「いよいよだという楽しみな気持ちもある。しっかり準備して臨みたい」と言えば、広田も「本番まであと少し。楽しみな気持ちでいっぱい」と言葉をそろえた。

 隙のないプレーで初舞台に挑む2人は熊本県出身。後衛の広田は玉名郡和水町竈門地区で育った。くしくも、「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎の名字と同じ地名で、地元「竈門菅原神社」は瞬く間に人気スポットに。広田が小学生時代に夏休みのラジオ体操を行い、毎年のように初詣した場所が今では全国区の知名度を誇る。

 その人気にあやかろうと、広田の後援会を運営する次兄・拳士さん(29)が2人から夢舞台での活躍を祈願する絵馬を預かり、今春に同神社に飾った。広田は「金メダル獲得し、応援してくださる方々に恩返しできますように」とつづった。竈門神社の御利益を信じつつ、人事を尽くして天命を待つ。

 女子ダブルス勢は12年ロンドン大会で藤井、垣岩組が銀メダル。16年リオ五輪は高橋、松友組が金メダルを獲得した。コロナ禍による再開後のワールドツアーにライバルの中国、韓国勢は不出場。現在の勢力図は未知数だが世界ランク1位、第1シードとして満を持して出陣する。

 英国ペアとの1次リーグ初戦は24日午後8時40分から始まる。福島は「一試合一試合を大事に。地元でも見てもらい、元気や勇気を届けられたら」と言い、広田も「熊本の方々に応援してもらい、凄くパワーになっている」と語る。準備万端の黄金ペアが、列強を滅するラケットを振る。

 《桃田「感謝」奥原「特別」》バドミントンの代表13人全員が一堂に会した会見では、おのおのが決意を口にした。男子シングルスで金メダルを狙う桃田賢斗(NTT東日本)は「一人ではここまで来られなかった。夢の舞台を楽しめるように感謝の気持ちを持ってプレーしたい」と力を込めた。女子で前回16年リオ五輪銅メダルの奥原希望(太陽ホールディングス)は1年延期を振り返り「より特別な五輪になった。(無観客となり)画面越しで皆さんの力になれるよう、できることを精いっぱいやりたい」と語った。

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