米国がW杯王者のスペインに7点差で勝利 強化試合は2勝2敗 スペインは26日に日本と対戦

[ 2021年7月19日 12:04 ]

観客の声援に応える米国代表の選手たち(AP)
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 東京五輪の男子バスケットボールに出場する米国代表は18日、ネバダ州ラスベガスでのスペイン戦に臨み、83―76(前半36―38)で競り勝って強化試合を2勝2敗で終了。ブラドリー・ビール(28=ウィザーズ)が新型コロナウイルスの感染防止規定(プロトコル)の対象となって代表から外れ、右脚に故障を抱えるケビン・ラブ(32=キャバリアーズ)が16日になって代表を辞退するという“緊急事態”の中で2019年W杯の優勝国を下した。

 先発はケビン・デュラント(32=ネッツ)、ドレイモンド・グリーン(31=ウォリアーズ)、デイミアン・リラード(30=トレイルブレイザーズ)、ジェイソン・テータム(23=セルティクス)、ザック・ラビーン(26=ブルズ)の5人。リラードが19得点、デュラントが14得点、ラビーンが13得点を挙げて後半で試合をひっくり返した。

 練習相手だった「セレクトチーム」から急きょ代表入りしたケルドン・ジョンソン(21=スパーズ)は17分の出場でフィールドゴール(FG)を9本中7本決めて15得点。最終候補57人の中から招集されたセンターのジャベール・マギー(33=ナゲッツ)は出場機会がなかった。

 五輪4大会連続の優勝を狙う米国は19日に日本に向かって出発するが、バックスのドリュー・ホリデー(31)、クリス・ミドルトン(29)、サンズのデビン・ブッカー(24)は現在、ファイナルで対戦中。“本隊”への合流は25日の五輪初戦(対フランス)の直前になると見られている。

 26日の五輪初戦で日本と対戦するスペインは7月に入っての強化試合で4勝1敗(イラン&フランスに各2勝)。3度目の五輪となるティンバーウルブスのリッキー・ルビオ(30)がチーム最多の23得点、ペリカンズのビリー・エルナンゴメス(27)が11得点、レイカーズのマーク・ガソル(36)が10得点をマークしたがチームのFG成功率は38・3%と低調だった。

 29日のNBAドラフトで上位指名が予想されているフォワードのウスマン・ガルーバ(19=レアル・マドリード、203センチ、104キロ)は13分のプレータイムで4得点と8リバウンド。身体能力は抜群でこの日は米国のデュラントにリバウンドで競り勝つ場面もあった。レイカーズ時代にファイナル制覇を2度経験しているパウ・ガソル(41=バルセロナ)はこれが5回目の五輪となるが、この日は17分で8得点。大ベテランながら日本戦を含めて五輪では要所でチームを支えることになりそうだ。

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