内藤雄士の90切りゴルフ【第10回 ダフり、トップが大幅に減る アプローチの基本】

[ 2021年6月11日 12:00 ]

内藤雄士コーチ(右)と野田すみれ
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 第10回はグリーン周りからのアプローチについてです。〝90切り〟ができるか どうかは、このアプローチが鍵を握っているとも言えます。パーセーブの確率が高くなれば、さらに上のレベルにも到達できます。内藤雄士コーチはまず基本となる形を覚え、それをベースにバリエーションを増やすのが正解だと言います。 世界ジュニア元日本代表で、タレント活動でも人気の野田すみれさんが、アシスタント役を務めます。

 内藤 野田さんはアプローチが結構、得意だと聞きましたが?

 野田 わりと得意ですね。ボールを低く打ち出し、転がして寄せるアプローチをよく行っています。右足寄りにボールを置き、サンドウエッジのロフトを立てて構えたら、インサイドアウトの軌道で振り抜く感じです。

 内藤 クラブフェースでボールを包み込むようにして、オーバースピンをかける打ち方ですね。もちろん、それも正解ですが、今回は違う打ち方を紹介したいと思います。アプローチの基本になる打ち方なので〝90切り〟を目指す人にはぜひとも覚えてもらいたいですね。

 野田 どういった打ち方なのでしょうか?

 内藤 スタンスの幅は狭めで、ボールの位置はスタンスの中央から右足の前までの間にセットします。ライや状況が良ければ真ん中寄りに、悪ければ右寄りにセットします。ソールを滑りやすくするためにフェースは軽く開いておきましょう。それによって少しくらいボールの手前にクラブヘッドを下ろしても、そのままボールを拾ってくれます。

 野田 ミスしたときの保険をかけるわけですね。

 内藤 そうです。あとは、バックスイングではフェースを開いたままクラブを上げ、ダウンスイングではフェースを閉じるように下ろしてきます。インパクトではフェース面がスクエアに戻り、インパクト直後はすぐにフェースを返してい きましょう。

 野田 左へ引っかけてしまいそうですね。

 内藤 それくらい返せればOKです。打ち終えた直後に、クラブヘッドのトウが目標を指すくらいまで返しましょう。クラブを持たずに、右手の動きだけで説明すると、バックスイングでは右手のひらが正面を向き、ダウンスイングでは右手のひらが地面を向き始めて、最終的にフォロースルーのポジションでは右手甲が正面を向く感じになります。

 野田 なるほど。

 内藤 絶対に避けてほしいのは、ダウンスイングで右手のひらが少しでも上を向いてしまう動きです。フェースが開き過ぎてしまうため、ボールをうまくとらえることができません。

 野田 アベレージゴルファーの方は結構、右手のひらが上を向いていますよね?

 内藤 だからザックリやトップといったミスが出るんです。アプローチでは、どうしてもボールにフェースを当てたい意識が強くなるため、体の動きに対して、手が勝手に動いてしまいます。腕の動きが大きいためミスヒットするわけです。腕の動きはフェースをターンさせた時点で終了です。あとは体を左に回していくだけです。

 野田 内藤さんに教わった打ち方の方が簡単ですね。

 内藤 無駄な動きがありませんからね。体のターンに合わせてフェースを返すだけで、ミート率が上がります。アベレージゴルファーの皆さんにはぜひ一度試してほしいと思います。

 (取材協力・千葉国際カントリークラブ【PGM】)
 
 ◆内藤 雄士(ないとう・ゆうじ)1969年(昭44)9月18日生まれ、東京都出身の51歳。日大ゴルフ部出身。米サンディエゴアカデミーなどで最新のスイング理論を学び、98年からプロを教えるプロコーチとして活躍。丸山茂樹の米ツアー優勝に貢献し、矢野東、谷原秀人ら多くのトッププロを指導。

 ◆野田 すみれ(のだ・すみれ)1999年(平11)2月8日生まれ、東京都出身の22歳。日本女子大卒。3歳でゴルフを始め世界ジュニアの日本代表に10年から3度選出。11年にハワイ・パールオープン・ジュニアで優勝。1メートル57。

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