バレー女子代表・荒木、東京五輪パラ開催への逆風に「選手としてやるべきことをやっていくことしかない」

[ 2021年5月12日 13:11 ]

荒木絵里香
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 バレーボール女子日本代表が12日、オンラインで取材に応じ、五輪代表選手のSNSに直接五輪出場辞退を求めるなど東京五輪・パラ開催に逆風が吹く現状について自らの口で思いを語った。

 12年ロンドン五輪銅メダリストの荒木絵里香主将(36=トヨタ車体)は「(開催について)色々な声があることは理解している。あって当然。自分は選手としてやるべきことをやっていくことしかないと思う」と語った。

 テニスの錦織圭(31=日清食品)や陸上女子1万メートル東京五輪代表の新谷仁美(33=積水化学)ら、選手からも五輪開催について発言が相次いでいる。過去3大会五輪を経験している荒木主将は「私がいま知っている情報はニュースやネットで見る情報でしかない」とした上で「正式な決定を待つことしかできない。いまある練習環境に感謝して、しっかりと良い準備をすることが一番だと思っている」と話した。

 エースの古賀紗理那(24=NEC)は新型コロナ感染が収まらない状況での五輪開催へ「やはり人の命が一番だと思っている。人の命を一番に考えるのは大前提」といい、「もし五輪が開催されるのであれば皆さんにしっかり応援される大会であって欲しいと思っている」と語った。

 また、五輪出場選手に新型コロナウイルスのワクチンが無償で提供される方針について荒木主将は「日本協会やチームから具体的な情報共有はない。正式に決まったときに待ちたいと思う」、古賀は「その辺はまだ自分の中であまり決められていない。チームの決定に従いたい」と話すにとどめた。

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2021年5月12日のニュース