キヤノン・マフィ、号泣恩返し 古巣NTTコム下し8強進出

[ 2021年4月26日 05:30 ]

ラグビートップリーグ・プレーオフトーナメント2回戦   キヤノン43ー13NTTコム ( 2021年4月25日    江戸川 )

<NTTコム・キヤノン>試合を終え、元同僚のNTTコム・金正奎主将(手前)と抱き合い、涙するキヤノン・マフィ(撮影・吉田 剛)
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 残り4試合が行われ、ベスト8が出そろった。開幕3連敗からチームを立て直したキヤノンはNTTコミュニケーションズに43―13で快勝。今季NTTコムから移籍した日本代表候補のNo.8アマナキ・レレイ・マフィ(31)がフル出場して古巣相手に大暴れし、8強入りに貢献した。準々決勝は5月8、9日に行われる。

 ノーサイド後は涙が止まらなかった。試合中の気迫あふれる表情から一転、顔をグシャグシャにしたマフィは、今季途中まで同僚だったNTTコムのフランカー金正奎主将らと抱き合った。

 試合後の取材リクエストには応じなかったが、金主将は「お互いにそういう感情が込み上げて…」と説明。キヤノンのSO田村優主将も「彼はいろいろとあったので」とフォローした。

 NTTコムではコンディション不良を理由に今季は選手登録されず、3月にシーズン中では異例の電撃移籍。だが、古巣と初対戦のこの日は「コンディション不良」どころか、キレキレの動きでチームをけん引した。

 前半23分、敵陣でジャッカルを決めてトライの起点になると、30分には裏へ抜けてきた相手を倒してボールを奪いピンチの芽を摘んだ。アタックではトライこそなかったものの、ボールを持てば強いフィジカルを生かして激しく突進。相手守備ラインを押し下げ、数的優位を再三つくり出した。

 17、18年にサントリーを2連覇に導き、今季就任した沢木敬介監督は「ナキ(マフィの愛称)の強みが凄く出ている。チームに勢いを与えてくれている」と高く評価。田村主将も「一つのピースとして動いてくれている」と感謝を口にした。

 試合より厳しい練習に取り組み、一貫性を持ってやりきる“沢木イズム”が浸透してきたチームに加わった、ワールドクラスのNo.8。準々決勝はリーグ戦で0―47と完敗したパナソニックが相手だが、田村主将は「今まで、強い相手とやる時は最初から負けていた。いい準備をして勝負するだけ」と初の4強へ闘志を燃やした。

 ◆アマナキ・レレイ・マフィ 1990年1月11日生まれ、トンガ出身の31歳。10年に来日して花園大に入学し、14年にNTTコム入団。16年にバース(イングランド)へ期限付き移籍し、17年にはレベルズ(オーストラリア)でスーパーラグビー参戦後、NTTコムへ復帰。エディー・ジョーンズ前日本代表ヘッドコーチに見いだされ、14年に代表初選出。15、19年W杯出場など通算27キャップ。1メートル89、112キロ。

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