池江璃花子 東京五輪開幕100日前の節目に「全力で応援して欲しい」

[ 2021年4月14日 15:27 ]

オンラインで報道陣の取材に応じる池江璃花子(日本水泳連盟提供)
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 競泳の東京五輪日本代表選手が14日、オンラインで取材に応じ、白血病から復帰した池江璃花子(20=ルネサンス)が五輪に向けた思いなどを語った。

 池江は4月10日までの日本選手権で4冠を達成し、100メートルバタフライでメドレーリレー、100メートル自由形で400メートルリレーの五輪出場権を獲得。都内で代表合宿中の池江は日本代表のジャージに身を包み、「まさか今年このジャージを着れると思っていなかったのでもの凄くうれしいですし、やっとこの代表に戻ってくることができて良かったなという気持ちもあります」と笑みを浮かべた。

 この日で東京五輪開幕までちょうど100日前となり、日本選手権での自身の泳ぎの反響を「あんまり自分の記事を見ないので分からないけど、東京五輪の支持率みたいなものを見た時に私が出ることによって前向きな意見を持ってくれる人が増えたというか、そういう声はいただきました」と実感。昨夏に国立競技場で行われた五輪1年前のイベントで聖火の灯ったランタンを手にメッセージを発信した池江は「代表合宿でもスポーツには勇気や希望、未来を変える力があるという話をしてもらっている。必ずしもみんながみんなポジティブに捉えているわけではないかもしれないけど、自分の中では活躍しているところを見て勇気をもらっている人もたくさんいると実感しているので、あるならあるで全力で応援して欲しいなと思います」と期待を寄せた。

 自身も18年2月の平昌冬季五輪のフィギュアスケートで金メダルを獲得した羽生結弦(26=ANA)の滑りに影響を受けたといい、「凄いっていう感覚というか、この選手が結果を出しているから自分も頑張りたいっていう気持ちにさせていただいたのが羽生選手でした」と明かした。池江の盟友で2月に右肘を骨折したことを明かした100メートルバタフライ世界記録保持者のサラ・ショーストロム(スウェーデン)の存在も「泳いでいることの幸せを感じなきゃいけないなって、泳ぎたくても泳げない人がいるんだってその時に思ったので。サラの分まで練習を頑張りたいと思った」と力に変えたという。

 100日後に控える2大会連続の大一番に向け「リレー種目に専念できると思っているので、やっぱりリレーで力を発揮してさらにタイムを上げてチームに貢献できるんじゃないかと思う」と見据え、「あとは伸びていく自信しかない」と力強く言い切った。

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