五輪初ガツオ!競泳男子・松元克央が日本新Vで初切符 200メートル自由形、日本勢初メダルいける

[ 2021年4月6日 05:30 ]

競泳日本選手権兼東京五輪代表選考会第3日 ( 2021年4月5日    東京アクアティクスセンター )

男子200メートル自由形決勝、優勝を果たしガッツポーズで喜ぶ松元(撮影・会津 智海)
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 男子200メートル自由形決勝は松元克央(24=セントラルスポーツ)が日本新記録の1分44秒65で優勝し、初の五輪代表入りを決めた。19年世界選手権の優勝タイムを上回り、日本男子自由形85年ぶりの五輪金メダルに前進した。

 自身の日本記録を0秒48更新しても、松元は平然としていた。1分44秒65はリオデジャネイロ五輪の優勝タイムと同じで、19年世界選手権の優勝タイムを0秒28上回る。「44秒台を出せてうれしい」と喜びつつ「五輪ではもっとタイムを上げないと、金は獲れない」と満足感はない。150メートルまでは理想の泳ぎ。26秒88を要した最後の50メートルを26秒台前半に上げることが、TOKYO金プランだ。

 レース直前の招集所では五輪延期が決まった1年前を思い出した。当時も代表選考会で44秒台を出す自信があっただけに、ショックは大きかった。モチベーションを保つため、この1年は「1年前の自分に勝つ」をテーマに設定。ノートに書き留めた1年前のタイムを上回ることに集中した。

 17年夏から鈴木陽二コーチに師事。88年ソウル五輪男子100メートル背泳ぎ金メダルの鈴木大地氏を育てた名伯楽だ。最初の練習でメニューを見た松元は「できるわけない」と絶句。タイムなど設定通り消化できない日々が続いた。それでも記録は着実に伸び「このメニューに耐えればメダルを獲れる」と実感。19年世界選手権で銀メダルを手にして確信に変わった。

 五輪の200メートル自由形で日本人がメダルを獲ったことはない。鈴木コーチは「44秒台が出て金メダルの土俵に上がれた」とうなずいた。男子自由形で金を獲得すれば、36年ベルリン五輪の寺田以来85年ぶり。松元は「ここから死ぬ気で頑張る」と決意を示した。日本新を出し、今大会設定された賞金100万円を最初に獲得。愛称カツオにちなんだ恒例の「今日は何ガツオ?」の質問には「新ガツオ」と返答。今夏の祭典では「シ」を「キ」に変え「金ガツオ!」と絶叫してみせる。(木本 新也)

 ◆松元 克央(まつもと・かつひろ)1997年(平9)2月28日生まれ、福島県出身の24歳。18年アジア大会200メートル自由形2位。18年パンパシフィック選手権200メートル自由形3位。19年世界選手権男子200メートル自由形銀。千葉商大付高、明大出、セントラルスポーツ。愛称は小学生時代から「カツオ」。1メートル86、86キロ。

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