八村の母校ゴンザガ大は初の王者ならず 決勝でベイラー大に敗北 今季初黒星で準優勝

[ 2021年4月6日 13:44 ]

優勝したベイラー大の選手とドリュー監督(AP)
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 男子バスケットボールの全米大学選手権(NCAAトーナメント)は5日、インディアナ州インディアナポリスで決勝を行い、南部地区を勝ち上がってきたベイラー大(テキサス州=ビッグ12)が最大19点差をつけ、NBAウィザーズに所属する八村塁(23)の母校でもある西部地区を制したゴンザガ大(ワシントン州=WCC)を86―70(前半47―37)で下して初優勝。オールアメリカのファーストチームに名を連ねているジャレッド・バトラー(3年=191センチ)が22得点と7アシストをマークしてチームに初の栄冠をもたらした。

 ベイラー大は28勝2敗。ゴンザガ大とは昨年12月5日に対戦するはずだったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となり、シーズン最後の試合で両校ともに初の王座をかけて激突した。

 4年ぶり2度目の決勝進出となったゴンザガ大は31勝1敗。昨季から続いていた連勝も35でストップし、今季初黒星で初のタイトルを逃した。オールアメリカのセカンドチームに選出され、3日の準決勝(対UCLA)の延長に3点シュートによるブザービーターを決めたジェイレン・サッグス(1年)はバトラー同様に22得点。一方、ファーストチームに選ばれたコーリー・キスパート(4年)は12得点にとどまり、今季44・5%の成功率を誇っていた3点シュートは7本中2本しか決めることができなかった。70点は今季のチーム最少スコアで、3点シュートの成功数(17本中5本)は今大会6試合で最少。2017年の決勝ではノースカロライナ大に65―71で敗れたが(シーズンは37勝2敗)、今季は唯一の黒星でチーム初優勝を逃し、1976年のインディアナ大以来となる「不敗王者」になることはできなかった。

 ゴンザガ大はチームリバウンド本数でもベイラー大に22―38と水を開けられ、試合開始直後から連続9失点。前半の10分15秒には10―29と19点の大差をつけられるなど、レギュラーシーズンからNCAAトーナメントの西部地区決勝まで27試合連続で2ケタ点差で勝ち続けた底力を発揮する場面が見られなかった。

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