八村がメッセージ 高校時代過ごした仙台に思い「あの日を忘れません」

[ 2021年3月12日 05:30 ]

NBAウィザーズの公式ツイッターで震災への思いを語る八村
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 NBAは10日、レギュラーシーズン後半戦がスタートし、八村塁(23)が所属するウィザーズは敵地メンフィスでグリズリーズに112―127で敗れ、再開初戦を落とした。八村は25分23秒のプレーで5試合ぶりに2桁となる11得点、6リバウンドをマーク。試合前にはチームの公式ツイッターで、東日本大震災から10年が経過した思いを語った。

 仙台市の明成(現仙台大明成)で高校生活を送った八村は27秒のメッセージ動画に思いを込めた。「今日で東日本大震災から10年がたちました。僕はまだその時13歳でしたが、あの日のことを覚えています。高校時代は地震と津波の影響を受けた仙台に住み、渡米するまでの3年間を過ごしました。今日、いろんな思いを持って迎えている人は多いと思いますが、僕もあの日を忘れません」。メッセージは日本語だったが、チームは英語版の公式ツイッターでも英訳の字幕を付けて動画を公開した。

 震災後に故郷の富山から明成高へ進学。ウインター杯3連覇やインターハイ初優勝に貢献し、被災地を勇気づけた。日本時間で震災10年となったこの日は2月26日以来の2桁得点。前半で9得点、シュートチャンスに恵まれなかった後半も守備で体を張り続けた。

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2021年3月12日のニュース