【相撲世界選手権予選】世界王者の池田俊がシニア男子重量級制覇 軽重量級は田畑奨治郎が初の代表切符

[ 2026年5月12日 10:32 ]

男子シニア重量級決勝、伊賀慎之助を下して優勝を決めた池田俊
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 第5回全日本相撲個人体重別選手権大会が10日、東京都千代田区の靖国神社相撲場で行われた。この大会は、10月に開催予定の世界相撲選手権大会および世界ジュニア相撲選手権大会の日本代表選考試合。ジュニア(高校生以下)は男女3階級ずつ、シニアは男女4階級ずつ、それぞれ選抜された国内大会成績上位者によるハイレベルな熱戦が繰り広げられた。また、この日は国際相撲連盟顧問で大相撲の元横綱・白鵬翔氏(41)が来場。男子の部表彰式では各階級の優勝者にメダルを授与した。

 男子ジュニア軽量級(80キロ未満)は、3人による総当たり戦が行われて全員が1勝1敗で並びトーナメントによる決定戦に。昨年の全国高校総体と今年の全国高校選抜大会でともに準優勝だった山野邉玲優(茨城・東洋大牛久高2年)が、選抜大会優勝の宮崎湧吾(熊本農業高2年)と高校総体3位の二宮颯祐(東京・日体大荏原2年)を続けて破って初の全国制覇を果たした。

 男子ジュニア中量級(1000キロ未満)は、6人による総当たり戦。昨年全国高校総体3位の玉城鳳真(沖縄・北部農林高2年)が4勝1敗で優勝した。全国高校選抜大会優勝の田島千照(岐阜農林高3年)は3勝2敗で3位だった。

 男子ジュニア重量級(100キロ以上)は8人が参加し、4人の予選リーグを勝ち上がった上位2人ずつによる決勝トーナメントで争われる方式。昨年全国高校総体準優勝の永松慧悟(埼玉栄高3年)が、準決勝でチームメートの田宮愛喜(埼玉栄高3年)を左四つから寄り倒しで破った。決勝は重村鴻之介(大阪・近大附属高3年)と対戦。相手の攻めを回り込んでしのいで突き出し、初めての全国タイトルを獲得した。昨年の世界ジュニア選手権重量級優勝の尾川蓮太(熊本農高3年)は、予選リーグで敗退した。

 男子シニア軽量級(85キロ未満)は、1人欠場のため4人による総当たり戦に。日体大出身で2023年世界選手権3位の奥知久(23=大分県)が、低い体勢で相手の懐に潜り込む得意の相撲で全勝優勝を果たした。昨年世界選手権3位の奥谷英宗(28=一般社団法人TSU)は1勝2敗で3位だった。

 男子シニア中量級(100キロ未満)は8人が参加。昨年の世界ジュニア中量級優勝の永露蓮(日体大1年)が予選リーグを3戦全勝で通過し、準決勝では昨年世界選手権代表の熊谷颯天(日大4年)を押し倒し、決勝では三橋条ノ真(日大2年)を下手投げで破った。大学1年生ながら頂点に立ち、シニアの舞台でも日本代表の座を勝ち取った。昨年の世界ジュニア軽量級優勝で階級を上げてきた西尾勇斗(東洋大1年)は、予選リーグを3戦全勝で通過するも、準決勝で三橋に敗れ3位決定戦で熊谷に敗れた。

 男子シニア軽重量級(115キロ未満)は、1人欠場のため4人と3人の予選リーグから上位2人ずつが決勝トーナメントに進む方式に。日体大出身で昨年全日本選手権8強の実績を持つ田畑奨治郎(25=岐阜県)が準決勝で横山響(日体大2年)を、決勝で清谷栄吉(近大2年)をそれぞれ得意とする立ち合いからの足取りで破って優勝した。社会人4年目で初めての日本代表切符獲得。土俵上で歓喜の絶叫、そして涙を流した。当大会3連覇中で通算8度の国際大会出場経験を持つ三輪隼斗(31=ソディック)は、予選リーグで敗退。2勝1敗で横山響(日体大2年)と岡田尚也(26=アイシン軽金属)と並んで同点決勝となり、岡田を下した後に横山に敗れたが予選リーグで岡田に敗れていたため3位扱いとなって決勝トーナメント進出を逃した。

 男子シニア重量級(115キロ以上)は、学生横綱の杉本弘樹(日体大4年)と4月の全日本大学選抜宇和島大会優勝の西出大毅(日大2年)が欠場し、3人ずつの予選リーグで上位2人ずつが決勝トーナメントに進む方式に。世界選手権無差別級2連覇王者の池田俊(24=ソディック)が圧倒的な強さで勝ち進み、予選から全勝で頂点に立った。当大会2連覇で昨年の世界選手権重量級優勝の竹内宏晟(27=三重県)は、予選リーグで敗退した。

 池田は昨年11月、左上腕などのケガの影響で3連覇が懸かった全日本選手権を欠場。この日は「まだ本調子ではない」としながらも不安を感じさせない相撲を見せた。決勝では白鵬杯優勝者の伊賀慎之助(日大3年)を相手に強烈な右小手投げで振ってから最後は左で突き落とし。「得意の左が入らなくて右上手も取れなかったけど少し余裕はあった。力が入らないところもあったけど右から攻めて勝てたのでよかった」と振り返った。一昨年と昨年は、同じソディック所属の先輩にあたる三輪隼斗とともに日本代表チームを組んで世界選手権団体戦で優勝している。その三輪は今大会の軽重量級で敗れ世界選手権出場を逃した。池田は「今年は三輪さんがいないので、三輪さんの分まで優勝したい」と日の丸を背負う覚悟を示した。

 ▽男子ジュニア軽量級(80キロ未満)
優勝 山野邉玲優(茨城・東洋大牛久高2年)
2位 二宮颯祐(東京・日体大荏原高2年)
3位 宮崎湧悟(熊本農業高2年)
 ▽男子ジュニア中量級(100キロ未満)
優勝 玉城鳳真(沖縄・北部農林高2年)
2位 後藤優日(岡山理科大附属高3年)
3位 田島千照(岐阜農林高3年)
 ▽男子ジュニア重量級(100キロ以上)
優勝 永松慧悟(埼玉栄高3年)
2位 重村鴻之介(大阪・近大附属高3年)
3位 冨山大翔(鳥取城北高3年)

 ▽男子シニア軽量級(85キロ未満)
優勝 奥知久(23=大分県)
2位 由留部親吾(25=B―nest)
3位 奥谷英宗(28=一般社団法人TSU)
 ▽男子シニア中量級(100キロ未満)
優勝 永露蓮(日体大1年)
2位 三橋条ノ真(日大2年)
3位 熊谷颯天(日大4年)
 ▽男子シニア軽重量級(115キロ未満)
優勝 田畑奨治郎(25=岐阜県)
2位 清谷栄吉(近大2年)
3位 横山響(日体大2年)
 ▽男子シニア重量級(115キロ以上)
優勝 池田俊(24=ソディック)
2位 伊賀慎之助(日大3年)
3位 篠侑磨(金沢学院大4年)

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