チーフスが3季連続でAFC決勝に進出 マホームズは負傷退場 ブラウンズに痛恨のファンブル

[ 2021年1月18日 08:05 ]

第2Q、チーフス・ソーレンセンのヒットを浴びてTD目前でファンブルしたブラウンズのヒギンス(AP)
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 NFLのAFC準決勝の残り1試合が17日にカンザスシティー(ミズーリ州)で行われ、第1シードで昨季王者のチーフス(西地区1位)が22―17(前半19―3)で第6シードのブラウンズ(北地区3位)を下し、3季連続でカンファレンス決勝に進出。2季連続のスーパーボウル出場権をかけて、24日の決勝で第2シードのビルズ(東地区1位)と対戦することになった。

 チーフスは昨季のスーパーボウルでMVPとなったQBのパトリック・マホームズ(25)が第3Qの7分すぎ、タックルされて倒された際に脳振とうを引き起こしてベテランのチャド・ヘニー(35)がリリーフするというハプニングに見舞われたが、前半でのリードがものを言って逃げ切り勝ち。マホームズはパス(255ヤード)とランでTDを1つずつマークした。

 18季ぶりにポストシーズンに進出し、1回戦で第3シードのスティーラーズを48―37で下してリーグ全体の“8強”に勝ち残っていたブラウンズは善戦したものの敗退。3―16で迎えた第2Qの残り1分34秒、QBベイカー・メイフィールド(25)のパスをキャッチしたWRラシャード・ヒギンス(26)がチーフス陣内のエンドゾーン右隅にあったコーナー・パイロンに向かってボールを持った両手を差し出したが、このときチーフスのセーフティー、ダニエル・ソーレンセン(30)の強烈なヒットを左側から浴びてファンブル。ボールはゴールラインを超える前に手からこぼれてエンドゾーン内に入ったため、チーフスのタッチバックとなってTDは“幻”となった。ブラウンズ側はソーレンセンがヘルメットでヒギンスの頭部をヒットとしたとしてペナルティーを求めたが判定はそのまま。この1分29秒後、チーフスに28ヤードのFGを決められており「プラス&マイナス」で10点の差が出た痛恨のファンブルとなった。

 メイフィールドは後半最初のドライブでインターセプトを喫したものの、第3Qの5分31秒、WRジャービス・ランドリー(28)に4ヤードのTDパスを成功。第4Qの開始53秒には前チーフスのRBカリーム・ハント(25)が残り3ヤードを突破してTDをマークしてブラウンズは5点差に詰め寄った。しかし反撃もここまで。マホームズ不在となったチーフスの踏ん張りの前に屈する形となった。メイフィールドは37回中23回のパスを通して204ヤードと1TDをマーク。今季リーグ7位の1067ヤードを走破していたRBニック・チャブ(25)は13回のキャリーで69ヤードに終わった。

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