松山、ショット貢献度№1 あるぞ逆転V 5差13位「かなりいい出来」

[ 2021年1月18日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー ソニー・オープン第3日 ( 2021年1月16日    ハワイ州 ワイアラエCC=7044ヤード、パー70 )

第3R、16番でバンカーショットを放つ松山(AP)
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 7位から出た松山英樹(28=LEXUS)は1イーグル、3バーディー、1ボギーの66で回り、通算13アンダーで13位となった。首位とは5打差。61をマークしたブレンダン・スティール(37=米国)が通算18アンダーに伸ばし、単独首位に立った。ともに69で回った小平智(31=Admiral)は60位、木下稜介(29=ハートランド)は66位につけた。

 南国ハワイ特有の芝目の強いグリーンに苦戦しながらも、武器のショットでチャンスをつくり続けた。順位は7位から13位に後退したが、首位に5打差と優勝圏内には踏みとどまった。「ウッド系はよくないけど、その他はかなりいい出来。ここまでボールをコントロールできたのは長らくなかった」。松山の手応えは、日に日に増している。

 前半で1つ伸ばして折り返すと、パー4の12番で第2打をピン手前90センチに寄せてバーディー。14、15番では3メートル前後のチャンスを外して苦笑いも、16番はグリーン奥バンカーから第3打を直接沈めて右拳を握った。最終18番でも、グリーン左手前バンカーから2メートルに寄せてバーディー締め。自己評価の厳しい28歳が「うまくできたので、明日もどれくらいのショットができるか楽しみ」と話すほどだ。

 ショットの好調ぶりは数字にも表れている。3日間を通じ、ティーからグリーンまでのショット貢献度を示す「ストロークゲインド・ティー・トゥー・グリーン」は8・719で全体1位。パーオン率87・04%も2位につける。課題のパットに関しては「しっかり打ててはいる。ラインの読みがボール1個から半個ズレているところ」と分析済み。ショットとパットがかみ合えば、5打差は射程圏だ。

 第2ラウンド後半でハーフ自己ベストの28をマークし、爆発力も見せた。「今日までのショットと昨日の後半のパットがあれば、まだチャンスがある。全てがかみ合うことを祈りながら調整したい」。逆転での4年ぶり勝利を目指し、再び、猛チャージをかける。

 ▽ストロークゲインド・ティー・トゥー・グリーン グリーン以外のパフォーマンスで全選手の平均よりどれだけのスコアを稼いだかを1ラウンド当たりで示す「ショット貢献度」の指標。あるラウンドでのスコアを全選手の平均スコアから引いた数字がトータル・ストロークゲインド。そこからストロークゲインド・パッティング(パット貢献度)を引いた値がストロークゲインド・ティー・トゥー・グリーン。米ツアーの公式スタッツに採用されている。

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2021年1月18日のニュース