【荒磯親方 真眼】正代、武器増やせ!朝乃山、工夫欲しい!貴景勝、修正点探せ!

[ 2021年1月18日 05:30 ]

大相撲初場所8日目 ( 2021年1月17日    両国国技館 )

<初場所8日目>御嶽海(左)に寄り切りで敗れた正代(撮影・島崎 忠彦)
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 場所前の展望では3大関が中心となると予想していましたが、平幕が2差をつけて折り返すとは、驚きの展開です。

 対人競技である以上、相手の持ち味を消して自分の良さを出すことが勝利への近道です。カド番の2大関にはもう一度、その原点に戻って取り組んでほしい。正代は体を反るような独特の立ち合いは武器になっていても、それ一本では相手に研究されてしまう。もっとバリエーションを増やしていくべきです。御嶽海戦は終始相手のペースでした。朝乃山も右が入るまでのプロセスに工夫が欲しい。相手が崩れて右四つになるのではなく、かいくぐって、ぶち壊してでも右四つになるくらいの気構えで行くべきでしょう。改めて自分の形になるために「考える」ことを徹底してもらいたいです。

 2勝6敗と苦しい土俵が続く貴景勝は下半身に安定感がありません。ただ、長い相撲人生でこういうときもあります。ここが正念場と思って、明確な修正点を探してほしい。今後を占う意味でもキーポイントの場所になるとみています。(元横綱・稀勢の里)

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2021年1月18日のニュース