「IOCは一枚岩」組織委はIOC最古参委員らの発言を疑問視

[ 2021年1月18日 18:47 ]

東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長が18日、都内で取材に応じ、菅義偉首相が施政方針演説で大会開催に改めて意欲を示したことについて「従来と同じで、ぶれていない」とコメントした。日本国内では新型コロナウイルス感染者数の急増で開催に厳しい目が向けられているが、「(コロナ対策の)政策効果を上げていただいて、状況が変化することを期待したい」と述べた。

 河野太郎行政改革担当相が開催中止の可能性に言及した、と報じた海外メディアに関しては「開催へ準備を進めるという意味で話したと理解している」と“発言が切り取られた”とする河野氏の主張をフォロー。国際オリンピック委員会(IOC)元副会長で名誉委員のゴスパー氏(オーストラリア)が開催判断を国連に委ねてはと発言したことには、「理解に苦しむ。WHO(世界保健機構)も国連の一部だが…」と苦笑いし、開催に懐疑的な見方を示したIOC最古参のパウンド委員(カナダ)についてもバッハ会長ら現在の幹部とは距離があるとし、「IOCは開催へ一枚岩だ」と強調した。

 昨年3月の延期決定時のように、海外アスリートの意見は開催可否を左右する。武藤総長はアスリートの理解を得るためにも2月に各国・地域のオリンピック委員会(NOC)や国際競技団体(IF)と協議を行う考えを示し、「徹底したコロナ対策を説明したい」と話した。

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2021年1月18日のニュース