男子・渡辺は2年連続、女子・山名は初の総合V ショートトラック全日本選手権

[ 2021年1月18日 05:30 ]

男子1000メートルで優勝した渡辺啓太(アフロスポーツ/JSF提供)
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 スピードスケート・ショートトラックの全日本選手権最終日は17日、長野県・帝産アイススケートトレーニングセンターで後半2種目の1000メートル、3000メートルが行われ、男子は渡辺啓太(28=阪南大職)が2年連続の総合優勝を達成した。初日の1500メートルに続き、1000メートルも制覇。女子は山名里奈(21=山梨学院大)が初の総合優勝を果たした。2人は3月にオランダで開催予定の世界選手権の出場権を獲得。既に世界選手権代表に内定している男女の各4選手は調整を優先して欠場した。

 男子総合連覇を果たした18年平昌五輪代表の渡辺は「優勝しか世界選手権の代表に入れない緊張の中、つかみ取れたことは大きい」と収穫を強調した。初日は1500メートルを制し、500メートルは3位。この日の1000メートルは準々決勝で無条件で準決勝に進む2位以内を逃したが、タイムで拾われて優勝に結びつけた。最終種目の3000メートルは2位で締めくくり「世界選手権ではベストを尽くして世界のスケーターに勝ちたい」と話した。

 ≪山名、拠点移し戴冠≫前日の2種目を終えて首位に立っていた山名は1000メートルで優勝、続く3000メートルでも2位に入った。1種目目の1500メートルから総合1位の座を譲ることなく、初優勝。今季から練習拠点を故郷の兵庫県から大学のある山梨県に移した。練習に集中できる環境に身を置き「いい意味の自信がつき、相手に臆することなく、自分のレースができるようになった。大きな舞台で総合優勝できて、うれしい」と喜んだ。

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