柔道女子57キロ級・芳田 映像研究生きた延長一本勝ちで復活V

[ 2021年1月13日 05:30 ]

柔道マスターズ大会 第1日 ( 2021年1月11日    カタール・ドーハ )

女子57キロ級決勝でサラレオニー・シシケ(右)を攻める芳田司(国際柔道連盟提供・共同)
Photo By 共同

 開幕して男女計5階級が行われ、東京五輪代表で女子57キロ級の芳田司(コマツ)が初戦の2回戦から4試合を制して優勝。決勝はサラレオニー・シシケ(フランス)に延長の末、一本勝ちした。同48キロ級で東京五輪代表の渡名喜風南(パーク24)、同52キロ級の志々目愛(了徳寺大職)はともに決勝で一本負け。12日の第2日は男子73キロ級で17年世界王者の橋本壮市(パーク24)、女子で63キロ級の鍋倉那美、70キロ級の大野陽子(コマツ)が決勝に進出した。日本勢は昨年2月以来の国際大会で、無観客など新型コロナウイルス対策を施して開催された。

 女子57キロ級芳田は19年2月のグランドスラム・デュッセルドルフ大会(ドイツ)以来の国際大会での優勝。マスク姿で表彰台の真ん中に立った。

 初戦は得意の内股を鋭く決めた。前回の対戦で一蹴された新鋭のシシケとの決勝は組み手争いに耐えながら、担ぎ技で応戦。延長の5分すぎにスタミナ切れの相手を抑え込み、熱戦を制した。

 新型コロナウイルス禍で実戦を離れ「頭の中で試合を想像していた」という。自身の過去の映像研究も重ね、再始動へできる準備を整えてきた。

 今大会の女子57キロ級は19年世界選手権決勝で屈した長野県出身の出口クリスタ(カナダ)、急成長するキム・ジンア(北朝鮮)が不出場。激戦階級の争いは厳しいが復活優勝で得た手応えを夏の東京五輪につなげられるか。

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