ラグビーTL激震!開幕戦2試合中止 4チーム合計46人がコロナ陽性、濃厚接触者95人

[ 2021年1月13日 05:30 ]

20年、サントリーVS東芝の開幕戦が行われた秩父宮ラグビー場
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 日本ラグビー協会は12日、今週末に開幕を迎えるトップリーグ(TL)の第1節8試合のうち、16日のトヨタ自動車―サントリー戦(豊田ス)、17日のリコー―キヤノン戦(駒沢)の2試合を中止すると発表した。リコーを除く3チームに、選手・スタッフ計44人の新型コロナウイルス感染症陽性者が確認されたため。また東芝も、選手2人の陽性を確認したと発表。濃厚接触者は4チームで計95人となった。新型コロナによる開催中止は今後も広がる恐れがあり、現行制度で最終年を迎えるTLに激震が走っている。

 日本協会の発表によると、陽性が確認されたのはトヨタ自動車で13人、サントリーで7人、キヤノンで24人。重症化している陽性者はいないという。保健所に認定された濃厚接触者は3チームで計90人にも達し、いずれも活動を停止している。各チームには45人前後の選手が在籍しているが、今季は試合開始48時間前に登録メンバー23人をそろえられない場合は中止となり、両チームに勝ち点2が加えられる。3チームからは前日11日までに辞退の申し出があったもようだ。

 今季のTLはチームに2週間に1回、全選手・スタッフへのPCR検査を義務付けている。すでに4日に選手1人の陽性を公表していたキヤノンを除く2チームは、選手らに新型コロナの症状が出たため、検査を実施。その結果、複数の陽性者が判明した。東芝も7日にPCR検査を実施し、選手2人の陽性、同5人の濃厚接触者が確定。8日以降の活動を停止し、関係者全員が自宅待機している。

 今後懸念されるのは他チームでの陽性者発覚、そして中止試合の拡大だ。太田治チェアマンによると、12日時点で残る12チームの検査実施、陰性確認の報告は完了しておらず、14日に改めて発表する予定。また感染者以外の全員が濃厚接触者となったキヤノンなど3チームは、第2節以降の出場可否も不透明だ。まだ中止が決定していない16日の東芝―NTTコム戦(国立)を含め、リーグ関係者は「次節以降に影響する可能性は十分ある」と危機感を募らせた。

 12日午後、オンラインで緊急会見を行った太田チェアマンは「ガイドラインを見直していく」と話し、練習やミーティング、クラブハウスでの食事等の場面での行動指針を厳しく見直す構え。開幕に伴い、選手の移動時の予防策強化にも着手する。一方、2週間に1回義務付けているPCR検査については、現時点で見直す考えがないことを明かした。

 日本協会では75%以上の試合実施でリーグ成立と定めており、今後も中止が広がれば、大会フォーマットを変更して成立を目指す方針。今後も予断を許さない状況の中、見えない敵との闘いは続く。

 ▼パナソニック・坂手淳史主将 対策をどのチームもしている中、それでも感染してしまうことがある。どのタイミングで試合ができなくなるか分からないが、戦う準備をすることに集中したい。(オンライン取材でコロナ禍を語る)

 【コロナ禍のラグビー界】
 ★20年2月26日 新型コロナ感染拡大防止のため、トップリーグ第7、8節計16試合の延期を決定
 ★3月23日 トップリーグ2020の打ち切りを決定
 ★3月24日 東京五輪の延期が決定
 ★4月2日 日本選手権の中止が決定
 ★4月3日 三菱重工相模原の選手1人の陽性が判明。トップリーグ選手の感染公表は初
 ★5月15日 日本代表が国内で予定していた6月のウェールズ戦、7月のイングランド戦(2試合)の中止を発表
 ★6月1日 サンウルブズがスーパーラグビーのオーストラリア国内大会への参戦を断念し、5年間の活動に終止符
 ★8月16日 天理大で集団感染が判明。最終的に部員62人が感染するクラスターに
 ★9月14日 日本代表の秋シーズンの活動を断念すると発表。20年は試合なしが決定
 ★9月28日 トップリーグ2021の大会フォーマットを発表
 ★12月2日 東海大が集団感染により、リーグ戦最終戦の日大戦を辞退すると発表
 ★12月8日 集団感染を確認した同大が、大学選手権の辞退を発表

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