11カ月ぶり復帰の桃田賢斗「伸び伸びと、戻ってこられたよというのを見せられた」

[ 2020年12月23日 12:54 ]

バドミントン全日本総合選手権第2日 ( 2020年12月23日    東京・町田市立総合体育館 )

全日本総合バドミントン選手権。男子シングルス1回戦でプレーする桃田賢斗
Photo By 代表撮影

 男子シングルス1回戦で世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)は森口航士朗(埼玉栄高)に2―0で勝利。桃田が公式戦のコートに立つのは今年1月12日のマレーシア・マスターズ決勝以来346日ぶり。大会3連覇へ向けて好発進した。「無観客で少し寂しい気持ちもあった。復帰戦だったので見てもらいたい気持ちもあった。こういう状況でも自分でできることをやった」と振り返った。

 第1ゲーム序盤から要所でスマッシュを繰り出しながら圧倒。21―12で下し、第2ゲーム中盤から相手の出方をうかがいながら、感触を確かめる余裕も出てきた。コートに入った瞬間、「おっ、帰ってきたな」と実感。派手なパフォーマンスはなかったが、プレーできる喜びを静かに感じていた。

 17年には違法賭博問題から復帰したが、当時と比べると「圧倒的に今日の方が温かったです。(当時は)周りの人の様子をうかがっていた。今回は伸び伸びと復活して、戻ってこられたよというのを見せられた」と振り返った。

 大会3連覇が懸かり、来年1月はタイでワールドツアー復帰戦が待つ。来夏には出場を確実にしている東京五輪もある。「(バドミントン)できないない時間が多かった分、すごく楽しかった。コツコツ、楽しみながら少しずつ(状態を)戻すことができた」と復帰の道のりを振り返り「まだまだです。全然足りない。コツコツ頑張りたい」と足元を見つめる。淡々と語ったが、その表情は終始、晴れやかだった。

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2020年12月23日のニュース