川内優輝 女子マラソンペースメーカー 大阪国際で一山&前田「日本記録更新」へ強力援軍

[ 2020年12月23日 05:30 ]

川内優輝
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 来年1月31日号砲の大阪国際女子マラソン(ヤンマースタジアム長居発着)の記者発表会が22日に大阪市内であり、男子の川内優輝(33=あいおいニッセイ同和損保)がペースメーカーを務めることになった。2005年に野口みずきが樹立した2時間19分12秒の日本記録を破るためのウルトラC。出場する東京五輪代表の一山麻緒(23=ワコール)、前田穂南(24=天満屋)には強力な援軍だ。

 これ以上の適役はいないだろう。大阪国際女子マラソンのペースメーカーを、男子の川内が務める。世界選手権4度出場の輝かしい実績だけでなく、2時間20分以内を100回も記録した世界で唯一のキャリアがある。女子の日本記録2時間19分12秒のペースづくりなど、朝飯前だ。

 川内は「“15年前から止まったままの時計を動かし、現状を打破する”という強い意志を持った選手・指導者・大会関係者・ボランティアの皆さん、それを期待する視聴者の皆さんとともに、ペースメーカーとして、その“想(おも)い”を全力でアシストしたいと思います」とコメントした。

 最高のお膳立てを選手も歓迎する。ビデオメッセージで登場した一山が「最低ラインが自己ベスト。日本記録で走りたいですね」と語れば、前田も「日本記録更新を目指したい。まだ限界を出せていない」と力強かった。

 男子のトップ選手を「ラビット(ペースメーカーの通称)」にするウルトラC作戦。仕掛け人の一人、日本協会の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(64)は「2人に足りないのは記録。2時間14分、17分、18分台の選手が五輪に出てくる。最低でも2時間20分を切ってほしい。それが五輪のメダルにつながる」と狙いを説明した。

 「女子単独」で開催してきた今大会を、コロナ禍で海外勢を招待できない今年に限って「男女混合」にする。これで、川内らの出場が可能になった。世界的に見ても女子の好記録は男女混合で出され、野口みずきが05年に日本記録を出したベルリンも同様。ペースメーカーは通常、30キロ付近で離脱をするが、タイム次第ではギリギリまでレースを引っ張る可能性があるという。2021年1月31日は記録にも記憶にも残るレースになるかもしれない。

 【国際陸連02年認める】
 Q ペースメーカーはいつから始まったの?
 A 「事前に公表、専用のゼッケンを付ける」などの条件で国際陸連が02年に認めました。日本は03年の福岡国際が最初です。公表こそされてこなかったものの、世界的には80年代半ばから存在したようです。

 Q どんな人が起用されるの?
 A 力がないと務まらないので、女子単独大会だとアフリカ勢が中心です。ペースは主催者が決め、報酬が支払われます。ちなみに昨年大会は、東京五輪1万メートル代表の新谷仁美選手でした。出場枠が限られる五輪、世界選手権は存在しません。世界陸連は16年からペースメーカーが男性か女性かで記録を区別しており、「女子単独」の大会だと一山選手、「男女混合」だと野口さんの自己記録が、アジア記録に認定されています。

 Q もし完走してしまったら?
 A 優勝したことも過去にありますが、「30キロ」など距離を決めて事前に契約するのが一般的です。

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