桃田賢斗が346日ぶり公式戦のコート帰還 不慮の交通事故乗り越え復活 バド全日本総合

[ 2020年12月23日 12:12 ]

バドミントン全日本総合選手権第2日 ( 2020年12月23日    東京・町田市立総合体育館 )

桃田賢斗
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 男子シングルス1回戦で世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)が登場し、森口航士朗(埼玉栄高)と対戦し、2―0で勝利した。桃田が公式戦のコートに立つのは今年1月12日のマレーシア・マスターズ決勝以来346日ぶりとなった。

 同大会翌日の1月13日早朝、クアラルンプール国際空港へ移動中のワゴン車が大型トラックと衝突。現地の運転手が即死した不慮の交通事故に遭い、2列目に座っていた桃田は顎部、眉間部、唇の裂傷、全身打撲。大量出血した眉間を縫合手術した。2月の日本代表合宿に合流後には、右目の不調を訴えて眼窩底骨折が判明。手術に踏み切った

 療養を経て2月29日に練習を再開したが、世界中に猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大により、3月に東京五輪の1年延期が決まった。「シャトルが二重に見える」という複視の症状も回復し、7月には第二の故郷で個人合宿を張り、9月には日本代表合宿に復帰。静かに準備を進め、10月のデンマーク・オープンで復帰予定だったが、同国の感染拡大のため派遣取りやめになるなど長い道のりだった。「(事故が)起きてしまったことはしょうがない。あれがあったからダメなんだと言い訳はしたくない」。強い信念を持ち続け、ついに復活の時が来た。

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2020年12月23日のニュース