羽生結弦、SP&フリー新プログラムで全日本 フジ「Live News α」インタビューで明かす

[ 2020年12月24日 00:22 ]

今季初戦として全日本選手権に出場する羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート男子で14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)が、23日午後11時40分からのフジテレビのニュース番組「Live News α」で放送されたインタビューで、出場を決意した全日本選手権(25日開幕、長野市ビッグハット)への思いなどを語った。

 新型コロナウイルスの影響で今季のグランプリ(GP)シリーズを欠場した羽生にとって、国内最高峰の舞台は今季初戦となる。「まずは自分が感染拡大のきっかけにならないように。そして、自分自身もかからないようにして。自分が今、最前線で頑張っていらっしゃる医療の方々の負担にかからないようにすることが一番大切だと思っているので、こういうを決断したからこそ、責任を持って、しっかりといい演技をするべき」と力を込めた。

 全日本では25日のショートプログラム(SP)、26日のフリーでともに新プログラムを演じる。曲名は明かさず、「見て頂いての楽しみにしたいかな。SEIMEIとバラード第1番と比べちゃうと、もちろん、まだそこまでの自分の自信の塊みたいなところまではいっていない。ただ、誰かの心に何か感情がともる、何かの気持ちがともるきっかけになれば。長い期間、コーチがいない中で練習してきて、最初はやはり難しかったんですけど」と話した。

 習得に意欲を見せていたクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)は、全日本では挑戦しない。「アクセル跳びたかったなって気持ちはあって、もっと練習してきたかったなって気持ちももちろんあった。ただ、それだけじゃないというのを1人で練習していて、あらためて気づいた」とし、「このプログラムに対して、4A入れて安定させられるのか。それでぐじゃぐじゃになったら、このプロに対してどんな気持ちでやるんだって。なんかそういうのをいろいろ割り切れるようになったと思っていて。ちょっと大人になったんですかね。そういう割り切りをできるようになりました。自分がやるべき演技というのは、フリーとSPである程度出せるんじゃないかなとは思います」と自信を見せた。

 24日は会場での公式練習で調整する。競技会場のリンクで滑るのは、ジュニア&シニアの主要国際大会を完全制覇する“スーパースラム”を達成した四大陸選手権フリーの2月9日以来、319日ぶり。5年ぶりの日本一を見据え、26歳の五輪王者が始動する。

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2020年12月23日のニュース