ジョセフHC、打倒イングランドへ新戦力発掘「選手層厚みつけたい」

[ 2020年12月16日 05:30 ]

抽選会から一夜明け、オンライン会見に臨むジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(右)と藤井雄一郎ナショナルチームディレクター

 ラグビーの23年W杯1次リーグ組み合わせ抽選会から一夜明けた15日、日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、51)、強化担当の藤井雄一郎ナショナルチームディレクター(51)がオンライン会見に臨んだ。強豪のイングランド、アルゼンチンと同組になったことを受け、史上初の8強入りを果たした昨年のW杯を上回る4強入りへ向け、今後対策に乗り出すと明言。また来年1月には約1年ぶりに来日し、新戦力の発掘に着手することを明かした。

 ニュージーランドに滞在中のジョセフHCは、時差の関係で明け方4時近くまで行われた抽選会後の公式会見に出席。十分な睡眠を取れずに日本メディア向けの会見に臨んだが、「疲れもあるが、エキサイティングな気持ちの方が大きい。相手が決まり断然(準備が)具体的になる」とやや興奮気味に話した。

 イングランド、アルゼンチンともに、いずれ劣らぬ強豪で「セットピースが強く、フィジカルな国に挑戦する」と警戒。一方で19年W杯ではアイルランド、スコットランドなどを破り1次リーグを全勝突破した自負もある。「相手にとっても我々のスタイルはなじみがないので互角」と話し、今後3年弱で対策を講じる構えだ。

 ただどんな妙策があろうと、基盤は選手そのもの。同席した藤井氏は来年1月末にジョセフHCが来日し、トップリーグを視察して新戦力発掘に着手することを明かした。WTB福岡(パナソニック)は代表を引退し、トンプソン氏が現役引退したロックも人材不足。「課題は選手層。全体として厚みをつけたい」と、ダイヤの原石を発掘する考えだ。

 幸いバックスのフィフィタ(天理大)ら、次世代の代表候補がいないわけではない。ジョセフHCは16年秋の就任当時、帝京大4年だった姫野(トヨタ自動車)がW杯で活躍した事例を挙げ、「今、大学の選手が23年の舞台に立っても何らおかしくない」とハッパを掛ける。“ネクスト姫野”よ、出てこい。2大会連続の決勝トーナメントに進出するため、列島のラガーマンたちに呼びかけた。 

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