ロケッツのハーデンは6回の検査が必要　NBAの得点王はキャンプ参加まで険しい道のり

キャンプに合流していないロケッツのジェームズ・ハーデン（AP）
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　NBAで3季連続の得点王になりながら、トレードでの移籍を要求していると伝えられているロケッツのジェームズ・ハーデン（31）に対し、NBAはキャンプ合流まで新型コロナウイルスの検査で6回陰性を示す必要があるという見解を示した。

　スポーツ専門局のESPNがリーグ関係者の話として伝えているもので、ハーデンはヒューストン大で個人練習はしていたものの、ヒューストン（テキサス州）市内にあるロケッツの本拠地「トヨタセンター」には1日のキャンプインから姿を見せていなかった。76ersへのトレードを要求していると報じられており、今月に入って出席したアトランタ（ジョージア州）でのパーティーや、ラスベガス（ネバダ州）のナイトクラブなどではマスクを着用していなかったことが判明しており、NBAが定める新型コロナウイルスの感染防止規定にも違反。NBAは3回の検査ですべて陰性であることをキャンプイン（1日～）の条件に定めているため、ハーデンはこの検査も受けていないことから、すでに「トヨタセンター」でスタートしているチーム練習に合流するのは、規定違反の追加分を含めて計6回の検査すべてをすべてクリアすることが必要になった。

　今季からチームを率いているスティーブン・サイラス新監督（47）も球宴出場8回を誇るチームの大黒柱については「いつ合流するのかは私もわからない」と語っており、ハーデン本人とはコミュニケーションが取れていないことを認めている。

　ロケッツはすでにウィザーズにラッセル・ウエストブルック（32）を放出して交換要員のジョン・ウォール（30）を獲得しているが、現時点でハーデンはトレードしない方針。しかし本人は「76ersならば移籍する」といった条件を示したと報じられており、その去就が注目されている。

　なおロケッツでは昨季までバックスに所属していたガードのスターリング・ブラウン（25）も感染者リスト（濃厚接触者を含む）に入っており、プレシーズンゲームの初戦となる11日のブルズ戦を前に難しい対応を迫られている。