鶴竜 日本国籍を取得 引退後に親方資格獲得

[ 2020年12月10日 09:33 ]

鶴竜
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 大相撲で優勝6度の第71代横綱・鶴竜(35=陸奥部屋)が日本国籍を取得したことが10日付の官報で告示された。国籍取得により、現役引退後に親方として日本相撲協会に残ることが可能となった。

 鶴竜はモンゴルのウランバートル市出身。2001年九州場所で初土俵を踏むと、14年春場所後に第71代横綱に昇進した。先代・井筒親方(元関脇・逆鉾)の死去に伴い、19年9月に陸奥部屋へ移籍した。

 歴代の外国出身横綱のうち、日本国籍を取得したのは、米国出身の曙、武蔵丸(現武蔵川親方)、現役の白鵬に次いで4人目となった。モンゴル出身の関取では、元関脇・旭天鵬(現友綱親方)元関脇・朝赤龍(現高砂親方)、元幕内・翔天狼(現北陣親方)らが日本国籍を取得して相撲協会に残っている。

 ▽年寄名跡襲名の条件 力士が現役引退後に日本相撲協会に残って親方になるには、年寄名跡が必要となる。「年寄名跡及び相撲部屋の親方・継承規定」には「年寄名跡の襲名は、日本国籍を有する者に限る」と明記されている。その上で「横綱・大関」「三役1場所以上」「幕内通算20場所以上」などを満たさなければならない。105の年寄名跡のほか、顕著な功績を残した力士には、その個人に限り年寄とする「一代年寄」が与えられる場合がある。過去に大鵬、北の湖、貴乃花に贈られた(千代の富士は辞退)。年寄名跡を持たない場合でも、横綱経験者は5年、大関経験者は3年、しこ名のまま年寄を名乗ることができる。一代年寄、しこ名のままの年寄も日本国籍を有していなければならない。

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2020年12月10日のニュース