白鵬&鶴竜に“横審アラート” 史上初の「注意」 両横綱11月場所全休「来場所は覚悟を決め備えて」

[ 2020年11月24日 05:30 ]

白鵬と鶴竜の最近12場所の成績
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 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は23日、東京・両国国技館で定例会合を開き、11月場所を全休した白鵬(35=宮城野部屋)、鶴竜(35=陸奥部屋)に対し、出席した6人の満場一致で「注意」を決議し、八角理事長(元横綱・北勝海)に伝えた。18年に稀勢の里に出した「激励」より重い「注意」が決議されたのは初めて。休場が目立つ両横綱に、来年初場所(1月10日初日、両国国技館)の出場を求めた。

 秋場所後の会合は両横綱の自覚を促すだけにとどめていた横審だが、2場所連続初日からの横綱不在を受け、ついに「注意」を決議した。会見に出席した矢野弘典委員長は「休場が多いので、注意を与え復帰を促すもの。来場所にはぜひ、覚悟を決めて備えていただきたい」と進退を懸けての出場を望んだ。

 ともに3場所連続休場中だが、横審は一昨年九州場所からの12場所を判断材料にした。両横綱とも3分の2の8度の休場で、全休はともに3分の1の4場所(鶴竜が初日不戦勝の昨年九州場所を含む)。その間に白鵬が3回、鶴竜は1回優勝したが「そういう結果は別として、休みがあまりにも多い。それなりの深い、強い責任を持って今後に対処してほしい」と説明した。

 18年九州場所後の会合では、在位11場所で9度休場していた稀勢の里に「激励」を決議した。両横綱は稀勢の里より休場率は低いが「激励」より重い決議としたのは「今の状況の中で横綱の責任はより重くなっている」との理由。一方が休むだけでなく、横綱不在となる場所が増えたことを重く捉えた形だ。

 史上最多44回優勝の白鵬と、同6回の鶴竜が同じ「注意」だったことには「これから相撲界を引っ張っていく横綱として、どういう姿がふさわしいか。そういう意味で同じに判断した」と話した。

 出場を求めた来年初場所で結果を出せなかった場合は「それは来場所を見て判断」と話すにとどめたが、事実上、進退が懸かる。白鵬は来場所が横綱在位80場所目で鶴竜は40場所目。最後に進退を決めるのは本人だが、ともに結果を出せなければ番付から「横綱」が消える危機に陥る。

 ▽横綱審議委員会 1950年5月に設置された日本相撲協会の諮問機関で、昇進問題など横綱に関する諸案件について答申する。定員は15人以内で現在は8人。任期は2年で5期10年まで。不成績が目立つ横綱には、委員の3分の2以上の決議があれば「激励」「注意」「引退勧告」などを出すことができる。昨年1月から矢野弘典氏(産業雇用安定センター会長)が委員長を務める。

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