畑岡奈紗 世代間争い負けない!地元・茨城での優勝へ意欲「どんどん年下の選手が出てくる」

[ 2020年11月3日 05:30 ]

全米女子プロ選手権で3位と健闘した畑岡(AP)
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 日本女子プロゴルフツアーの今季第11戦「TOTOジャパンクラシック」(スポニチ主催)は6日に茨城県の太平洋C美野里Cで開幕する。国内唯一の米ツアー公式戦として知られる大会も、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で日本ツアー単独開催。それでも、18年大会覇者で世界ランキング6位の畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)は参戦する。このほどオンラインによるスポニチ本紙単独取材に応じ、地元・茨城での大会2勝目に意欲を見せた。

 コロナ禍による日本ツアー単独開催となっても、米国を主戦場とする畑岡は出場を決めた。米ツアーの日程が空いていたこともあるが、何より茨城での開催という地元への思いが後押しした。

 「歴代で勝たせていただいていることもありますし、地元っていうのが凄く大きい。茨城の方も注目して見ていただけると思う。自宅だったらコロナの心配もそんなにないと思うし、自宅から通えるのは強みですね」

 会場の太平洋C美野里Cは自宅から車で約30分の距離にある。昨年の滋賀・瀬田GCから会場が移ると聞き、7月に“予行”を済ませているという。

 「美野里に戻ってくるってことが決まって、1回プライベートで回らせてもらいました。ティーショットも狭く感じるところがあったり、グリーンが大きくて傾斜もある。上りのラインにつけるようにしていかないと」

 過去にこの会場で開催されたのは16、17年。17年の初出場時は初日首位発進も、最終的には33位だった。

 「16年は(宮里)藍さんもプレーされていて、ギャラリーとして勉強しました。初めて出場した17年はアリヤ(・ジュタヌガーン)と回って衝撃を受けた。今年は日本だけですけど、本来であれば米ツアーの選手も出ていて、凄く楽しみにしている大会です」

 日本ツアーでは00年度生まれの「ミレニアム世代」、01年度の「新世紀世代」と年下の選手たちが初優勝を飾っている。世界を舞台に戦う「黄金世代」のエースも、大いに刺激を受けている。

 「笹生優花ちゃんは世界ジュニアのときから知っていたので、彼女の実力は分かっています。もう3つ下に当たる世代で、あっという間に(笑い)。今までは一番下でしたけど、どんどん年下の選手が出てくる。私も負けずに頑張らないといけないですね」

 今大会が今年最後の日本ツアー参戦。無観客開催だが、テレビを通じて日本のファンに進化した姿を見せる。

 「アメリカに戻ったときに、コロナで試合のない間のトレーニングで飛距離アップを感じました。たぶん、セカンド以降のアイアンは1番手は変わっています。飛距離の部分とフェアウエーからのアイアンショットを見てもらえたら」

 8月から米ツアーが再開。ここ3試合は全てトップ10入りしており、特に10月の全米女子プロ選手権では3位に入った。手応えを得て臨む今大会。もちろん、目指すは18年に続く大会2勝目だ。

 「毎年、最低でも1勝するのは目標の一つ。ツアーが再開してから調子も良いので、やるからには優勝を目指して頑張りたいと思います」

 ◆畑岡 奈紗(はたおか・なさ)1999年(平11)1月13日生まれ、茨城県笠間市出身の21歳。母・博美さんの影響で11歳からゴルフを始める。15年から世界ジュニア選手権2連覇。17歳だった16年に日本女子オープンで史上最年少優勝を果たした。同年にプロに転向し、翌17年から米ツアー参戦。18年のアーカンソー選手権で米ツアー初優勝し、同年のTOTOジャパンクラシックで2勝目。19年の起亜クラシックも制した。日米通算8勝。名前は米航空宇宙局(NASA)に由来。家族は両親と妹。1メートル58、血液型はA。

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