男子100m“19年世界選手権金”コールマン、東京五輪アウト ドーピング抜き打ち検査1年で3度違反

[ 2020年10月29日 05:30 ]

クリスチャン・コールマン(AP)
Photo By AP

 世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット」は27日、男子100メートルの19年世界選手権金メダリスト、クリスチャン・コールマン(24=米国)にドーピング違反で2年間の出場停止処分を科すと発表した。期間は22年5月13日までで、東京五輪には出場できない。コールマンの代理人はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する意向を示した。

 コールマンは抜き打ち検査で求められる居場所情報の提供で1年間に3度違反し、6月に暫定資格停止処分を受けていた。3度目の違反となった昨年12月9日は検査員が自宅を訪問した午後7時15分~8時15分に不在。コールマンは8時15分に自宅でNFLを見ていたと主張したが、7時53分にファストフード、8時22分にはショッピングセンターでの購入記録が判明。“世界最速の男”でも自宅との往復は無理と判断された。

 ◆クリスチャン・コールマン 1996年3月6日生まれ、米アトランタ出身の24歳。世界選手権で17年ロンドン大会は100メートルと400メートルリレーで銀メダル、19年ドーハ大会は100メートルと400メートルリレーで金メダル。100メートルの自己ベストは世界歴代6位の9秒76。1メートル75、72キロ。

続きを表示

2020年10月29日のニュース