東京五輪、観客数削減を検討 バッハ会長「満員が理想だが、現実的に可能だとは思わない」

[ 2020年10月29日 05:30 ]

IOCのバッハ会長(AP)
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 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が、新型コロナウイルスの影響で来夏へ延期された東京五輪・パラリンピックで観客数の削減を検討していることを明らかにした。韓国SBSテレビが28日に放送したインタビューで「満員が理想だが、現実的に可能だとは思わない」との認識を示した。

 欧州などで新型コロナウイルス感染の第2波が発生していることを受け、東京五輪中止の噂が出ていることについて、バッハ会長は「単なる臆測にすぎない」と否定。「来年7月23日の開会式へ向け全力を尽くしている」と強調する一方、選手や観客へのコロナ対策が必要となり、観客を減らす方法も検討しているとした。具体的な削減幅は今後の感染状況にもよるとして、明らかにしていない。

 バッハ会長は7日のIOC理事会後、東京五輪の無観客開催に否定的な考えを示し、海外からの観客を前提にしているとコメント。一方で「会場を満員にできるか、他の方法を取るべきかは分からない」と観客削減の可能性も示唆していた。同会長は11月中旬に来日して菅首相と会談する方向で調整しており、開催方法についても話し合うとみられる。

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