【しぶこ専属・斎藤大介トレーナーと世界を目指そう(4)】食べ物の好き嫌いはOK 好きな物から栄養素を

[ 2020年10月29日 05:30 ]

2019年TOTOジャパンクラシックでチ・ウンヒ(左奥)、キム・ヒョージュ(右手前)、キムセヨン(左手前)と食卓を囲む斎藤大介トレーナー(右奥)
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 身体づくりに欠かせないものと言えば、食事です。ジュニアゴルファーがゴルフの基本技術を学ぶのに適した年代<第2段階=男子は8~10歳、女子は7~9歳>のエクササイズに入る前にトレーニングと食事について書いておきたいと思います。(取材協力・コモゴルファーズアカデミー)

 第2段階の年代の皆さんは好き嫌いなくいろんな物を食べるように家族から日常的に言われているかもしれません。

 確かにいろんな栄養素をバランス良く取るのは大切なことです。それでは世界で活躍する選手に好き嫌いはないかというと決してそうではありません。逆に自己主張の強い世界のトッププロには偏食家がもの凄く多いのです。ただ、彼らはどんな環境でも工夫して必要な質と量を確保しています。肉がダメなら魚。肉も魚もダメなら卵といった具合です。自分の得意な食材で必要な量をしっかりと食べています。

 これは多くのジュニアを指導してきた海外のコーチに聞いた話ですが、同じアジア圏から世界を目指すゴルファーの中でも韓国やタイの選手はこうしたことを自然に受け入れていますが、日本の選手は比較的苦手なようです。他のアジアの国に比べても日本人選手はとても小さい選手が多く環境の変化に弱いのが現状です。

 個人的には好き嫌いは全然あっていいと考えています。好き嫌いを少なくすることも大切ですが、まずは食べられるものの中から必要な量と質を日々確保することが成長には大切です。世界で通用する身体をつくるためには必要な量のタンパク質を適切なタイミングで取る必要があります。Aが食べられない人はその代わりにBを食べる。その上で好きなものだけでなくいろんな種類のものを食べて、なるべく偏食にならないよう努力すべきです。

 環境が変わっても対応できるよう、いろんな国の料理に小さい時から慣れておくのも大事です。日本食は世界的に評価の高い最高の料理ですが、それだけに日本人は海外に出た時にその国の料理が食べられなくなる傾向があります。栄養に関してはあれもダメ、これもダメという引き算の発想ではなく、好きなものだけであっても必要な栄養を必要なタイミングで摂取するという足し算の発想で考えましょう。渋野選手も今まで通り好きな駄菓子を食べても良い代わりに、空腹状態でトレーニングしないことと、トレーニングの日の栄養摂取のタイミングを徹底しています。

 では具体的にどのような食事をどのようなタイミングで取ればいいのか。それについてはエクササイズの中での筋力トレーニングの重要度が増すこれから後の段階の前に改めて書こうと思います。

 ◇斎藤 大介(さいとう・だいすけ)柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の3つの国家資格を持つ。男子ゴルフの片山晋呉にトレーナーとして帯同し、ゴルフに目覚める。14年から海外で研さんを積んで独立。16年から米女子ツアーに拠点を移し、リディア・コ、李晶恩(イジョンウン)ら海外メジャー優勝者のトレーニングを手掛ける。19年11月から渋野日向子を担当。自身のインスタグラム(golf_fit_japan)でも渋野らとのエクササイズ動画を公開。ジュニア向けの育成メニュー作成やオンライン相談も開始。インスタのプロフィールから斎藤トレーナー本人に問い合わせも可能。

 第2回と3回で紹介したトレーニングはスポニチチャンネルで公開中。

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