小平奈緒 500メートルでV6 りんごユニで22年北京五輪プレシーズン初戦

[ 2020年10月24日 05:30 ]

スピードスケート 全日本距離別選手権第1日 ( 2020年10月23日    長野市エムウエーブ )

リンゴをあしらったユニホームで女子500メートルを制した小平(撮影・会津 智海)
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 22年北京冬季五輪プレシーズンの初戦として開幕し、女子500メートルは平昌五輪金メダルの小平奈緒(34=相沢病院)が37秒73で6年連続11度目の優勝を果たした。男子500メートルは村上右磨(27=高堂建設)が34秒72で4年ぶり2度目の優勝。女子3000メートルは3年ぶりに出場した押切美沙紀(28=富士急)が4分7秒88で初優勝した。

 赤いユニホームの小平が疾走した。スタートの反応が遅れ、100メートル通過は10秒50で全体の3位。だが、中盤以降に加速して、2位の郷に0秒03差で頂点に立った。自身が17年に出した国内最高記録から0秒60遅れたが「構えから号砲のタイミングが少し早くて体が反応できなかったが、50メートルすぎからは自分のリズムで滑れた。明日(24日)の1000メートルに向けて、まずまずのレース」と一定の手応えを口にした。

 ユニホームのモチーフはリンゴ。昨年10月の台風19号で被災した長野県のリンゴ農家への思いを込めた。今年3月には長野市で「災害ボランティア」として活動。被災した住宅から廃棄物を運び出すなど復興を支援し「赤く実ったリンゴをお見せできたらと思い、元気づけたい一心でした」と明かした。所属は長野県松本市の相沢病院。身近に医療従事者が多く「たくさんの人の心を震わせるスケーティングを表現したい」とコロナ禍での特別な思いもある。さまざまな思いとともに、北京五輪のプレシーズンが幕を開けた。

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