東レ新外国人・パダル ホームでデビュー「勝つために全てのことをしている姿を見てほしい」

[ 2020年10月24日 08:15 ]

ホームでVリーグデビューを果たす新助っ人のOPパダル
Photo By スポニチ

 連敗発進したバレーボールV1男子の東レがホームで巻き返す。きょう24日から、静岡市のこのはなアリーナでWD名古屋とホーム2連戦を行う。大砲として期待が大きいOPパダル・クリスティアン(23=ハンガリー)が待望のリーグデビュー。名刺代わりの働きでチームに勢いをもたらす。

 気力はみなぎっている。今できる最善のベストを尽くして準備してきたパダルは、東レのファンに向けて熱いメッセージを送った。

 「勝つこと、勝つために全てのことをしている姿を見てほしい」

 1メートル97、100キロとラガーメンのような強靱な肉体。スキンシップを目的に、タックルにいったS酒井啓輔(24=浜松商出)は簡単にはじき飛ばされた。最高到達点は3メートル70以上。超人な高さを誇り、パワフルなスパイクと強烈なサーブは確実にチームを救う。

 先週の開幕戦で昨季王者のジェイテクトに食らいつきながらの連敗スタート。映像を見ていたパダルは「興味深い試合でした。良かった」と評価し、チームの可能性に手応えを感じた。あとは7か月以上実戦から遠ざかっている試合感を含めた自分のパフォーマンス次第だ。コロナ禍の影響で来日が今月にずれ込み、三島市内の社宅で2週間の隔離生活。トレーニングだけは不自由なくできたが、練習に合流したのは今週からで、S藤井直伸(28)と懸命に息を合わせながらスパイクを打ち込んできた。

 「正直キツかった。筋肉痛もあるし、自分の中ではベストじゃない。でも、バレーができる喜びはあるし、僕の力はこんなもんじゃないよ」

 動きを確認した篠田歩監督(40)は「7か月以上やってないのに、よくぞここまでできるなと。“このチームのためにやりたい”と思うのならきっとやってくれる」と活躍を確信。パダルの状態アップとともに、東レの成績も上がる。(小澤 秀人)

続きを表示

この記事のフォト

2020年10月24日のニュース