多田修平が10秒22で今季最終戦V「今季初めて優勝できてうれしい」

[ 2020年10月24日 16:12 ]

陸上・木南道孝記念 ( 2020年10月24日    大阪市・ヤンマースタジアム長居 )

<木南道孝記念陸上 男子100メートル決勝>10秒22のタイムで優勝を飾った多田修平(中央)(撮影・北條 貴史)
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 男子100メートル決勝は、多田修平(24=住友電工)が10秒22(向かい風0・5メートル)で優勝した。序盤で抜け出してリードを広げた。終盤は坂井隆一郎が追い上げたものの、余裕を持ってトップで駆け抜けた。肌寒く記録が出にくい状況だっただけに「今季初めて優勝できてうれしい。向かい風で力まずにいこうと思った。自分のペースで走ることができた」と声を弾ませた。

 予選は10秒42(追い風0・3メートル)で1組1着だった。一日を振り返り「スタートを3回やり直して集中力が切れて出遅れた。名残惜しい結果になった。決勝はスタートに重点を置いた。日本選手権より調子は落ちていたが、速い選手がいる中で抜け出せたのは良かった」と及第点を自身に与えた。

 「(自己記録10秒07を出した)2017年のスタートから中盤に徐々に戻ってきている。冬季練習は自分の武器を捨てずにやればいいかな」

 3年前より体重が2キロ増えて現在は67キロ。「体が大きくなったが、体の使い方が分かっていない」と課題を持つ。日本選手権決勝は終盤に失速して5位に終わり「予選、準決勝の走りができたら、優勝も見えた」と悔しさが残った。冬場は、付いたパワーをスムーズに出力できるようになることをテーマに置いて走りを磨く。

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2020年10月24日のニュース