さくらジャパン 監督に“逃げられた” 1年延長契約断り米国監督就任へ 後任は今月中に決定

[ 2020年10月22日 05:30 ]

ホッケー女子日本代表のファリー監督
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 東京五輪に出場するホッケー日本女子代表のアンソニー・ファリー監督(47=オーストラリア)が退任することが21日、関係者の話で分かった。五輪延期に伴い、日本ホッケー協会は今年10月末までだった契約を1年延長するよう求めたものの、新型コロナウイルスへの懸念や家庭の事情を理由に断られた。その一方で、米国協会が20日、ファリー氏が女子代表監督に就任すると発表。本番まで1年を切る状況でのサヨナラは、“裏切られた”印象が残った。

 ファリー氏に1年の契約延長を求めた交渉は失敗に終わった。複数の日本協会関係者によれば、8月上旬に正式に断られたという。女子代表「さくらジャパン」の活動再開となった8月の代表選考会は、4日間のうち初日だけ参加。その月末に帰国の途に就き、9月の第2回選考会は指揮官不在で行われた。

 東京五輪後は、母国オーストラリアに新築した自宅に老齢の父を招き、妻と2人の子供と同居する人生設計を持っていたとされる同氏。コロナ禍も日本で過ごすうちに、家族と故郷で過ごしたい思いが強くなったことが、離日の理由だという。ある関係者は「金銭面の問題ではない」と説明した。

 日本とは20年10月末までの契約だった。満了後に米国代表に移るため、契約上は問題がない。しかし、引き留めに失敗した日本側は家族が理由では仕方ないという認識だったところに、早々と次の就職先の一報が入り、関係者からは「寝耳に水」との声が上がった。

 選手から信頼を得ていた。協会初の「監督公募」を勝ち抜いて17年6月に就任。コミュニケーション上手で、若手も積極起用。18年アジア大会で初優勝に導いた。その一方で合宿や海外遠征を多く実施しながら、五輪組み合わせ決定時の世界ランキングが16年リオの10位より低い14位。手腕を疑問視する声もあった。

 後任は、山梨学院大女子監督でオーストラリア出身のジョン・シアン日本代表コーチ(48)、リオ五輪で指揮を執った日本リーグ女子の強豪、ソニーの永井祐司監督(57)に、他の外国人指導者も候補に入れて選定を進め、今月中に決定する見込みだ。五輪まで限られた時間しかない中でのドタバタ劇。指揮官を信頼していた選手にとって、ショックは大きい。

 ▽さくらジャパン 04年アテネから4大会連続で五輪に出場。東京は開催国枠で出られたものの、18年アジア大会を制して自力で出場権をつかんだ。五輪最高成績はアテネの8位。現在の世界ランキング(WR)は13位。東京五輪は12チームが出場。メダルを目指す日本は2組で争われる1次リーグで、いずれもWRで格上の中国、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン、スペインと対戦する。上位4チームに入って決勝トーナメントに進むことが目標達成への絶対条件。

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