サーフィン脇田紗良 同い年のライバル松田詩野を制してV

[ 2020年10月16日 20:49 ]

サーフィンさわかみチャレンジシリーズ鴨川最終日 ( 2020年10月16日    千葉県鴨川市・東条海岸 )

<さわかみチャレンジシリーズ>ショートボード女子決勝、9.5の高得点をメイクする脇田紗良(撮影・会津 智海)
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 女子決勝が行われ、昨年のワールドゲームズ(WG、世界選手権)日本代表の脇田紗良(18)が、東京五輪条件付き出場権を獲得している松田詩野(18)を下し、優勝。今大会最高得点となる9・50点を含む、15・50点を叩き出し、同い年のライバル対決を制した。

 互いに譲らぬシーソーゲームの末、勝利の女神は脇田に微笑んだ。1つの波に対し、優先的に乗ることができるプライオリティ(優先権)を駆使し、脇田は「試合の中でも奇跡みたいな波」でライディング。スピードを維持したまま、豪快ながら洗練されたトップターンを3発決め、今大会最高得点をマークした。

 同じ02年生まれの松田とは、小学生の時からライバルであり、ともに練習を積む友人。「何回も試合をして、何度も負けてきた。決勝で勝つことができてうれしい」と勝利の余韻を噛みしめた。大会直前に右足首のじん帯を痛めたが、負けられない戦いを前に「アドレナリンが出て、痛みは感じませんでした」と笑った。

 昨年12月から初めてトレーナーを付けて筋力トレーニングを開始した。それまで1回もできなかった腹筋が、100回までできるように成長。それに伴い、体力の面でも「今までなら1日4試合もやったら疲れてしまっていたが、今はあと2試合はできます」と話す。母・小百合さん(48)も「やっとアスリートみたいな体型になってきた」と評価した。本場ハワイに自身の名前がついたビーチがある、名サーファーの父・貴之さん(48)からは「おめでとう!足首早く治してね」とハワイから激励のメッセージが届いたという。

 31日からは東京五輪最終予選の出場権を懸けたジャパンオープン(千葉県一宮町)が始まる。「五輪はまだ遠い存在だが、行けるチャンスはまだある。優勝して五輪出場につなげたい」と決意を口にした。

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